アンケートリサーチとは?代表的な手法や実施の流れ、料金目安を解説!
アンケートリサーチを実施したいと考えている企業担当者の中には、「どんなリサーチ方法があるの?」「どのように進めればいいの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アンケートリサーチにはさまざまな方法があるため、どれが適しているのか迷ってしまいますよね。そこで本記事では、代表的なアンケートリサーチ8選と実施の流れ、予算などを紹介します。
アンケートリサーチとは?
アンケートリサーチは言葉の通り、対象者にアンケートを実施して情報収集を行う調査方法です。アンケートリサーチを行うと、顧客の嗜好や動向、ニーズなどがわかり、商品・サービスの開発やプロモーション活動などに役立ちます。
アンケートリサーチを行うにあたって押さえておきたいのが、「定量調査」と「定性調査」の2つです。
定量調査は数値化できるデータを分析する調査方法で、定性調査は数値化できない個人的な意見や評価を調査します。調査を行う目的によって使い分けたり組み合わせたりしましょう。
代表的なアンケートリサーチ8選
アンケートリサーチには、さまざまな方法があります。以下では、代表的なアンケートリサーチを8つ紹介します。
1.Webアンケート調査
Webアンケート調査は、インターネットを活用したアンケート調査です。
調査会社が保有するモニターを対象に調査を実施する「モニター調査」と、自社サイトやバナー広告などで回答者を広く募集する「オープン型調査(ビジター調査)」があります。もちろん、自社の顧客や社員に対してWebアンケート調査を行うことも可能です。
アンケート調査票の作成と実施、集計・分析までをすべてオンライン上でできるため、最小限のコストと時間で調査を実施できます。
Webアンケートの作り方を基礎から解説した、こちらの実践シリーズも併せてご覧になってください。
2.郵送調査
郵便調査は、調査対象者にアンケート用紙を郵送し、回答してもらう方法です。自治体や公的機関などのアンケート調査によく用いられています。
回答や返送の手間がかかりますが、幅広い地域の幅広い対象者にアンケートを実施することが可能です。郵送調査はWebアンケート調査に比べて、集計までの工数が多いため、事前の入念な企画や準備が必要です。
郵送調査を実施するなら、詳細と依頼方法がわかるこちらのページもご覧ください。
3.会場調査(CLT)
会場調査は、対象者を会場に集めてアンケート調査を行う方法です。
実際に試食してもらったり商品を手に取ってもらったりした感想を聞くことができ、リアルな感情や表情の変化なども観察できます。
他の調査方法と比べると、会場代や謝礼などのコストや準備の手間などがかかりますが、商品・サービスに対するリアルな評価を調査したい場合や、機密性の高い情報を扱う際などに最適です。
4.ホームユーステスト(HUT)
ホームユーステストは、調査対象者に商品・サービスを自宅で試してもらい、アンケートに回答してもらう方法です。
商品・サービスを実際の生活の中で一定期間使用してもらえるため、商品・サービスの利用に時間がかかる場合や、同じものを繰り返し使用してほしい場合に向いています。
5.電話調査
電話調査は、調査対象者へ電話をかけてヒアリングする方法です。Webアンケートでは収集しにくい顧客の具体的な意見や感想を聞くことができ、回答に対する深堀りもできます。
電話調査の詳しい依頼方法はこちらからご確認ください。
6.街頭調査
街頭調査は、街頭で通行人に声をかけ、アンケートに回答したもらったり聞き取り調査を行ったりする方法です。街行く一般の人の意見が収集できるのが街頭調査のメリットです。
対面で調査を実施するため、対象者の性別・年齢などを目で確認できるほか、対面ならではのWebアンケート調査や郵送調査ではわからないようなデータを収集できます。
該当調査を含む、オープン型調査の詳細をこちらの記事でも解説しています。
7.訪問調査
訪問調査は、調査員が調査対象者の自宅に直接訪問して調査をする方法です。面接調査ではプライベートな空間で話が聞けるため、対象者の日常を再現してもらうことができます。
調査員が対象者に直接話を聞く「訪問面接調査」と、調査票を渡して後日回収する「訪問留置調査」の2つの方法があります。
調査の目的や内容、対象者の特性などによって使い分けるのが一般的です。
8.インタビュー調査
インタビュー調査は、調査対象者の意見や感想などを直接ヒアリングする方法です。
複数の調査対象者を集めて座談会形式で行っていく「グループインタビュー」や、インタビュアーと対象者が1対1で実施する「デプスインタビュー」があります。
予想外のニーズの発見や、新しいアイディアの提案などにつながることもあります。
アンケートリサーチの流れ
アンケートリサーチを成功させるには、入念な事前準備が必要です。以下でアンケートリサーチの流れを詳しく解説します。
アンケート調査の最適な依頼先を検討するなら、こちらの比較記事「マーケティングリサーチ会社の選び方」も参考にしてください。
1.課題を整理してアンケートリサーチの目的を決める
アンケートリサーチを実施するにあたっては、その目的を明確にすることが大切です。目的を明確にすると、リサーチ方法や設問の設置、調査対象者の属性の決定などをスムーズに行えます。
そして、目的を明確にするには、現在抱えている問題や課題を洗い出すことが大切です。
たとえば、広告を運用したものの売上目標に到達しなかった場合、その課題は「広告の内容がターゲットに合っていなかった」や「広告のイメージが商品に合わなかった」などが考えられます。
このように、課題を具体的に洗い出し、調査によって何を明らかにしたいのかを導き出します。
2.リサーチ方法を決める
次に、アンケートリサーチの方法を決めます。
以下のポイントに従って決めるとスムーズです。
- 目的を達成できるのは定性調査と定量調査のどちらか
- 調査対象者は誰か(年齢や職業、居住地など)
- どれくらいの予算をかけるか
これらを元に、先述したWebアンケート調査や郵送調査、会場調査などの中から最適なリサーチ方法を決定します。
3.アンケート票の作成
調査対象者に回答してもらうアンケート票を作成します。
WordやExcelでも作成可能ですが、アンケート作成ツールを使用すると本格的なアンケート票を効率よく作成できます。
なお、アンケート票を作成する際は以下のポイントを押さえましょう。
- 設問は時系列に沿って設置する
- できるだけ直感的に回答できるような設問を心がける
- 10分以内に回答できるよう設問数を調整
- 適切な回答形式を用いる など
アンケート票の作成について具体的に知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
4.アンケートの実施・集計
アンケートを実際に行い、結果を集計します。
アンケート結果の主な集計方法は、全体の大まかな傾向を把握できる「単純集計」と要素同士をかけ合わせて詳細に分析できる「クロス集計」です。
自由記述式の場合は、自由回答の内容をカテゴリー分けしてコード変換する「アフターコーディング」や、大量のテキストから必要な情報を抽出する「テキストマイニング」などで集計を行います。
5.分析・レポート作成
最後に、アンケートの集計結果を分析し、調査レポートを作成します。
表やグラフを作成し、視覚的にわかりやすく、読みやすいレポートに仕上げましょう。
なお、単純集計の単一回答の場合は「円グラフ」や「帯グラフ」、複数回答の場合は「折れ線グラフ」や「棒グラフ」、クロス集計の単一回答では「帯グラフ」が適しています。
アンケートリサーチの料金・納期
アンケートリサーチにかかる料金や納期は、依頼する調査会社や使用するサービス、実施方法などによって異なります。
ここでは、大体の目安として、「クロスマーケティング」でアンケートリサーチを行う場合の料金と納期を紹介します。
<リサーチ方法別の料金と納期の目安>
リサーチ方法 | 料金目安 | 納期目安 |
Webアンケート調査 | セルフアンケート「QiQMO」なら「設問数×回答人数×11円(10円+消費税) 通常Webリサーチ100,000円~ | 最短翌日 |
郵送調査 | 設問数:20問回収数:500s1,500,000円(税抜)~ | 5営業日~ |
会場調査(CLT) | 回収数:50s+予備5s 800,000円~(16,000円/サンプル) 回収数:100s+予備10s1,100,000円~(11,000円/サンプル) 回収数:200s+予備20s1,900,000円~(9,500円/サンプル) | 5営業日~ |
ホームユーステスト(HUT) | 回収数:50s+予備5s 550,000円~(11,000円/サンプル) 回収数:100s+予備10s650,000円~(6,500円/サンプル) 回収数:200s+予備20s1,000,000円~(5,000円/サンプル) | 5営業日~ |
電話調査 | 要問い合わせ | 5営業日~ |
街頭調査 | 要問い合わせ | 5営業日~ |
訪問調査 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
インタビュー調査 | グループインタビュー:550,000円(税抜)~/1グループ4名あたり デプスインタビュー:250,000円(税抜)~/1人あたり | 5営業日~ |
上記の表から、オンラインで完結するWebアンケート調査は効率的であることがわかります。納期も最短翌日と、他の調査方法と比べて早いのが特徴です。
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マーケティングリサーチの種類を3つの分類で解説したこちらの記事も参考になさってください。