マーケティングリサーチ会社の選び方。おすすめの調査会社紹介と比較方法とは。

2022年10月24日 2023年12月27日

アドミンアドミン

消費者のニーズや市場トレンドといったビジネス戦略の判断に不可欠な情報を、自社に代わって調査してくれるのがマーケティングリサーチ会社です。

企業の課題解決のため、様々な方法で調査や分析を行う調査会社の業務内容から、リサーチ手法、調査会社選びのポイントまでをまとめました。

マーケティングリサーチとは？

企業活動を行っていると、

「自社の商品は、利用者に満足されているのか？」
「新商品の価格を、いくらに設定すべきなのか？」
「キャンペーンの効果は、どの程度あったのか？」

など、様々な課題や悩みが浮かび上がります。これらの企業課題を解決するために、有効なアプローチがマーケティングリサーチです。

マーケティングリサーチとは商品やサービスに対して、世の中がどのような反応を示したのかを調査・分析することで、マーケティング課題に対する有効な解決手段を導き出す方法です。

マーケティングリサーチを行うことで、客観的なデータに基づいて意思決定を行うことが可能になります。

手法を解説

マーケティングリサーチ会社で実際に行われている調査・分析の流れや、リサーチ手法についてご紹介します。大きく分けて5段階の流れで行われます。

1）課題抽出

まずはお客様にヒアリングを行い、現在抱えているビジネス課題、調査ニーズ（調査対象者、スケジュール、コストなど）を整理します。

2）調査企画・設計

整理した課題から仮説を立て、具体的な調査項目にして調査企画をしていきます。課題に合わせて適切な調査手法を選び、最終的な分析・レポートをイメージしながら、調査票を作成していきます。

3）調査実施

調査企画にもとづき調査を実施していきます。熟練の担当者が知見と経験に基づき適切に調査を実行していきます。

4)集計・分析

調査で回収したデータをもとに様々な角度から集計を行い、作成された集計データを分析して仮説に基づく検証を行います。

5)報告会

分析結果をもとに調査報告書を作成します。報告書はお客様がその後どのような活動を行うのかイメージをしながら全体のストーリーを組み立て、次のマーケティンリサーチ活動に繋がる示唆・提言を含めて作成していきます。

報告会では、調査結果をお客様にご報告し、次回施策のご提案やディスカッション、レポート内容への質疑応答などを実施します。

マーケティングリサーチ会社の代表的な調査手法

マーケティングリサーチの手法について、代表的なものを解説します。調査の方法はいくつもありますが、まず大きく「アドホック調査」と「パネル調査」に分類できます。

アドホック調査

アドホック調査は、必要なタイミングでその都度ターゲットに向けて意見を収集する方法で、カスタム調査や単発調査とも言われます。

多くの方がマーケティングリサーチと聞いて、一般的に連想するのはこの手法ではないでしょうか。アドホック調査は収集・分析するデータの種類によって「定量調査」と「定性調査」に分けることができます。なお、定量調査と定性調査の違いは、この後で紹介します。

アドホック調査についての詳しい解説はこちらをご覧ください

パネル調査

パネル調査はリサーチ対象を固定（パネル化）して、調査データを継続的に収集する方法です。

繰り返しの測定が行われるため、時間とともに起こる変化を追跡することが可能です。調査は半年から数年かけて行われることが多く、例えば、携帯電話の買い替えまでの平均期間や割合を調査したい時に用いられています。

パネル調査についての詳しい解説はこちらをご覧ください

アドホック調査｜定量調査

金額や数量、割合(％)のように数字で表現されるデータを収集・分析する調査で、仮説検証や広告の効果測定、認知率やシェアなど市場実態の把握を目的に実施されます。

アンケート調査によって収集されることが多く、広い地域から多くのデータを得ることが可能です。

定量調査の特徴は、結果が数値として表れるためデータ分析や解釈がしやすい点にあります。その中でも、費用が安く、短い納期で調査が実施できる「インターネット調査」が現在主流になっています。

インターネットを活用することで、広い範囲での実施が可能になり、調査フォームを用いることで回答者にとっての負担が少ないというメリットがあります。

デメリットとしては、高齢者などインターネットを利用しない人がいる点、なりすましなど回答者を特定できない点があげられます。

「インターネット調査」の他には、調査票を郵送し、回答後に返送してもらう「郵送調査」や、調査員が対象者の自宅や職場に足を運んで実施する「訪問調査」、「会場テスト」、「電話調査」といった手法でリサーチが行われています。

アドホック調査｜定性調査

数値には現れない消費者の想いや本音を「言葉」で知りたいときに使われる手法が、定性調査です。

質的調査とも言われ、「商品を使用してみてどう感じたか？」や「なぜそのような行動をとるのか」など、定量調査では見えにくい心の動きや、行動の理由を収集・分析する目的で実施されます。

インタビュアーと調査対象者が1対1でインタビューを行うデプスインタビューと、数人の調査対象者を集めインタビューを行うグループインタビューが主流。参加者同士の意見の交換による相乗効果を狙う場合は、座談会形式のグループインタビューが向いています。

さらに、定量調査と定性調査を組み合わせてリサーチを行うケースもあります。

マーケティングリサーチ会社5社を比較

マーケティングリサーチを専門業者に依頼する際、どのように会社を選べばよいのでしょう。まずは、国内でオンライン調査に強いリサーチ会社を厳選してご紹介します。

株式会社クロス・マーケティング

株式会社クロス・マーケティングは国内最大規模のアンケートモニターを保有し、インターネットを用いたリサーチ事業を提携企業を含めて展開しています。

手軽でスピーディーなインターネット調査が出来るセルフ型アンケートツール「QiQUMO」をはじめ、定性調査やホームビジットなど、さまざまな調査手法を組み合わせた対応が可能です。

株式会社マクロミル

株式会社マクロミルは、誰もが手軽に使えるマーケティングリサーチシステムの提供をポリシーに掲げるマーケティングリサーチのリーディングカンパニー。

豊富な実績とノウハウで、スピーディな市場調査を実施することができます。国外にも拠点があるためグローバルリサーチにも強いのが特徴です。

楽天インサイト株式会社

楽天インサイト株式会社は、楽天グループの商品やサービス利用者の中から構成される、自社パネルを有しています。

インターネットリサーチを中心に、オフライン調査、海外調査、MROC調査など多様なサービスを展開しています。専任スタッフによるスピーディーかつ丁寧なサポートに定評があります。

株式会社ネオマーケティング

株式会社ネオマーケティングは、生活者の心理や欲求を理解するマーケティングリサーチを起点に、分析結果を活かしたマーケティング施策の立案・実行まで行っています。

独自で調査した市場調査レポートやマーケティング資料をWEBサイトから閲覧可能です。

GMOリサーチ株式会社

GMOリサーチ株式会社は、日本国内だけでなく、アジアを中心にグローバルに市場調査・マーケティングで新しい価値を提案する調査会社です。

フルサポート型のカスタムリサーチから、セルフ型DIYリサーチまで広範囲に対応し、消費者実態把握や、競合比較、オンラインチャットインタビューなどを駆使して顧客の課題を解決します。

リサーチ会社を選ぶ時に大切なポイント

自社にとって最適なリサーチ会社を探すためには、各リサーチ会社の強みや得意分野を把握することが重要です。リサーチ会社選びに失敗しないために、3つのポイントで比較検討を行うことをおすすめします。

マーケティングリサーチ会社選びのポイント1：リサーチの品質

アンケートの回答者(パネル)の規模の確認は必須ポイントです。パネルの規模が大きければ、それだけ必要なサンプル数も確保できるので、結果的に得られるデータの質も高まります。

リサーチ会社は各社でパネルの共有をしていることがあるため、サンプル規模の差が見えにくいことも多いですが性別や年齢、居住地などでセグメントした場合に、必要なサンプル数を十分に確保できない場合もあるので注意が必要です。

マーケティングリサーチ会社選びのポイント2：リサーチのコスト

調査の規模や手法により、アンケートの実施にかかるコストは大きく異なります。予算内でクオリティの高い調査をするためにも、事前に見積もりを取得しましょう。

調査にかかる費用の他に、データ解析や資料作成といった付帯サービスにかかるコストもあります。

付帯サービスが充実している従来型は、リサーチの設計や配信、集計、分析を自社で行うセルフ型に比べると費用が割高になるため、調査の目的・用途に合わせて、適切な付帯サービスの選択が重要です。

マーケティングリサーチ会社選びのポイント3：リサーチの納期

同じ調査方法でも、リサーチ会社によって調査にかかる時間(リードタイム)は異なります。

調査を依頼してもなかなか結果が出ないとなると、その後の商品開発やサービス改善に遅れが生じてしまう為、納品期間に注意が必要です。

マーケティングリサーチ会社の選び方まとめ

数あるリサーチ会社の中から、最適なマーケティングリサーチ会社を選ぶためには、行いたい調査の目的を明確にした上で、リサーチの品質や価格、納期、調査方法に関する提案力などを軸に依頼を検討するようにしましょう。

トライアルとして、まずは簡単なアンケートからはじめてみるのもおすすめです。

スモールスタートには、セルフ型インターネット調査ツールQiQUMO(キクモ)を活用することで、費用を抑えつつ、スピーディにマーケティングリサーチの効果を実感できます。

※QiQUMOでは現在、リスト配信の無料キャンペーンも実施中です。

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