「QiQUMOを使ってアンケートを作る」 アンケートフォームと集計結果の具体例

低コストかつ短期間でアンケート調査を実施できるセルフ型アンケートツールは、アンケート調査を行う場合の選択肢のひとつとして定着してきました。

しかし、アンケートフォームの作成を自ら行うセルフ型アンケートツールの使い勝手は実際に触れてみないとわかりにくいのも事実です。

クロス・マーケティングのセルフ型アンケートツール「QiQUMO」の活用イメージを、アンケートフォームの画面と集計結果の具体例を交えてご紹介します。

セルフ型アンケートツールのQiQUMOの特徴

QiQUMOはクロス・マーケティングが提供するセルフ型アンケートツールです。Webアンケートフォームの作成と配信、集計・分析をすべて自ら行うことで、調査会社に依頼する場合と比べて、費用と期間を大幅に抑えることができます。

ドラッグ＆ドロップの簡単な操作で作成できるアンケートフォームに加え、集計結果はエクセル形式で出力することが可能です。

アンケートの種類によってはどうやって回答者を集めるかが課題となりますが、QiQUMOはクロス・マーケティングが厳選した信頼性の高いパネルから必要なサンプル数をスピーディーに集められます。また、自社の顧客や会員、従業員を対象とするアンケートにも活用できます。

ウェブアンケートとは｜基礎から応用まで徹底解説

QiQUMOはセルフ型ウェブアンケートツールです。QiQUMOを活用するにあたって必要なウェブアンケートに関する知識を解説します。 ウェブアンケートに関する基本的な知識 ア…

QiQUMOコンテンツ

QiQUMOの活用事例

QiQUMOは幅広い業種で活用されており、顧客満足度調査や販促のための話題づくり、調査のコンテンツ化など、QiQUMOを使ったアンケートはさまざまな分野で大きな成果をもたらしています。

【QiQUMOの活用事例】

ジャンル	効果	内容
デザインオフィス	デザインコンペでの改善提案の消費者の声を反映	顧客が現在使用しているパンフレットやチラシの画像を使ってアンケートを実施。印象、機能性、わかりやすさなどの評価から改善点をとらえ改善の方向性をコンペでプレゼン。
婚活サービス	男女の異性に対する意識調査を婚活のアドバイスに活用	異性の考え方や行動の傾向を調査。データをもとに新サービスの企画開発、お客さまへのあSドバイス、新規顧客への提案など様々なシーンで活用している。
伝統寺院	新しいお墓の企画案について消費者の反応を調査	お墓のコンセプトへの消費者の受容性を確認。お骨の保管、お参り、価格などについての意識を調査し商品化に活かす。
出版社	雑誌コンテンツの情報収集	女性誌、総合週刊誌で、話題性のあるテーマのアンケート結果をコンテンツとして記事化。
人材サービス	営業顧客フォロー用のデータ取得	企業の採用担当者にアンケートを実施。採用活動の注意点などの調査結果を資料化し、営業フォローデータとして活用。
広告代理店	広告提案プレゼン資料用のデータ収集	対象商材に対する顧客認知、 認知経路、購買意思決定要素などのデータを収集。クライアントへのプレゼン資料に活用。
不動産WEBサービス	自社WEBサービスと競合の認知・評価の比較	WEBサービスの認知、イメージ、満足度、改善点などを自社と競合で比較、サービスの企画にフィードバック。
飲料	ドリンク商品パッケージのユーザビリティ評価	ドリンク商品のボトルパッケージについて飲みやすさ、持ち運び、デザイン、廃棄の手間などについて消費者の声を聴取。パッケージ改善のアイディアとして活用。
シェアリングエコノミー	企画段階の新規事業の消費者ニーズの確認	新規事業のアイデアについてアンケートを実施。ターゲティングやニーズを確認しアイディアをブラッシュアップ。
調理家電	世論調査データを活用したPR	食事の栄養に関する問題意識をアンケートで聴取し調査結果をプレスリリースとして公表。記事がメディアで取り上げられることによる販促効果を狙う。
健康食品	商品コンセプト、パッケージの受容性調査	商品コンセプトとパッケージについて受容性調査を実施。企画開発に活用している。
TV番組制作	TV番組のコーナーで使う一般人向けアンケート	番組のランキングコーナーで使用する一般人の意見をアンケートで収集。以前の街頭アンケートに比べて時間とコストを削減できた。放送直前でも十分なサンプルを収集することが可能。

QiQUMOのアンケート画面と集計結果

QiQUMOを活用して実施したアンケート調査のアンケートフォーム画面と集計結果の具体例を、クロス・マーケティングが実施した自主調査の無料レポートからご紹介します。

男性美容に関する調査（2022年）

当調査の調査概要と質問項目は以下のとおりです。

＜調査概要＞ 調査手法：インターネットリサーチ（「QiQUMO」を使用）調査地域：全国47都道府県調査対象：20～69歳の男女調査期間：2022年4月8日（金）～11日（月）有効回答数：本調査1,100サンプル ＜質問項目＞ Q.1～3 属性質問Q.4 昨今の状況下で、現在、あなたが「してもいい」と思う外出を伴う行動Q.5 男性がやっていると特別だと思う美容行動Q.6 男性がやっていて特別なことだと思わない美容行動Q.7 男性が美容のための行動をする理由Q.8 今後やってみたい（男性） / やってほしい美容行動（女性）

【初期画面】

QiQUMOのアンケートフォームの初期画面です。回答デバイスの推奨環境についての説明が添えられています。

【属性記入画面：未既婚】

Q.1 あなたは結婚していらっしゃいますか。

単一選択（SA）の質問項目です。設定画面（グレーの左側）では、回答必須項目として指定しています。

【属性記入画面：子供の有無】

Q.2 あなたはお子さまがいらっしゃいますか。

単一選択（SA）の質問項目です。Q.1と同様に、設定画面（グレーの左側）では、回答必須項目として指定しています。

【属性記入画面：職業】

Q.3 あなたの職業をお知らせください。

単一選択（SA）の質問項目です。設定画面（グレーの左側）では、回答必須項目として指定しています。

【アンケートフォームの質問項目】

Q.5 次のうち、「男性がやっていると特別だと思う美容行動」をすべてお知らせください。

複数選択の質問項目です。必須回答の質問とし、順序効果を排除するために選択肢の順番は回答者ごとにランダム表示する設定です。

【集計結果】

Q.5で「男性がやっていると特別だと思う美容行動」、Q.6で「男性がやっていて特別だと思わない美容行動」を同じ選択肢を示して聞いているものです。全体と男性・女性でクロス集計を行った結果を合わせてグラフ化しています。

【アンケートフォームの質問項目】

Q.7 男性が美容のための行動をする理由はなんだと思いますか。あてはまるものをお知らせください。

複数選択の質問項目です。必須回答の質問とし、順序効果を排除するために選択肢の順番は回答者ごとにランダム表示する設定を行っています。

【集計結果】

全体と男性・女性のクロス集計結果のほか、「男性美容が流行っているから」の男性の年代ごとの内訳もクロス集計表から加えています。

【アンケートフォームの質問項目】

Q.8【男性の方へ】

あなたが今後やってみたい美容行動をお知らせください。また、その理由もお知らせください。

【女性の方へ】

あなたが男性にやってほしい美容行動をお知らせください。また、その理由も教えてください。

自由回答の質問です。男性自身の希望と女性が男性に望むことを自由回答で聞いたものです。

【集計結果】

自由回答の回答結果は記入された個々の回答が個別に表示されます。男性と女性のそれぞれの回答結果を抜き出したものが以下の内容です。

Webアンケートの注意点

アンケート調査は回答者から適切な回答を得るために、配慮しなければならないいくつかの注意点があります。さらに、Webアンケートという調査方法を踏まえて気をつけなければならない点が加わります。

一般社団法人マーケティング・リサーチ協会インターネット調査品質委員会による「インターネット調査品質ガイドライン」に挙げられている、インターネット調査の品質を向上させるためのポイントをご紹介します。

回答者への配慮

ガイドラインで最初に挙げられている項目が「調査協力者を大切にする」ということです。回答者は調査への協力者であり、アンケートに回答するために一定の時間を使い、質問文を読んで理解しなければ回答することはできません。

質問がわかりにくかったり、選択肢が適切でなかったりする質の低い質問票では、回答の質も低いものになってしまいます。わかりやすい質問と答えやすい選択肢になるように配慮することが回収率を高め、スムーズにサンプルを集めることにつながります。

回答負荷を意識する

回答者への配慮として回答負荷を意識する必要があります。質問数が多いと途中で回答することを辞める回答者も出てきます。ガイドラインでは回答所要時間は10分以内を推奨しており、質問数は多くなりすぎないようにします。

また、回答をチェックする際の煩雑さが増えるマトリックス形式の質問や、考えて書く必要がある自由回答など、回答負荷の高い質問は多用しないようにします。

回答デバイスの表示を意識する

モニター回答者の多くは、回答するためのデバイスとしてスマートフォンを使っています。アンケートフォームの作成はPCで行うことがほとんどだと想定されますが、PCのモニター画面で質問文や選択肢がバランスよく配置されていたとしても、画面の小さいスマートフォンで表示させた場合、見ずらいものとなってしまう可能性があります。

回答フォームをスマートフォンで表示させた場合の質問文の長さや選択肢の数について、配置のバランスに気を配ることが必要です。

まずは小規模なアンケート調査からはじめてみる

QiQUMOの活用事例で見たとおり、アンケート調査はさまざまな場面で活用されています。アンケート調査を導入するにあたって、手探りの状態でアンケートに取り組むケースも少なくないと考えられますが、継続的にアンケート調査を行うことで、ノウハウが蓄積され調査の精度も高めていくことができます。

QiQUMOは「設問数 ✕ 回収数 ✕ 11円」というシンプルな料金設定であるところが大きなメリットです。小規模なアンケート調査からはじめて、対費用効果を見ながら本格的な調査につなげていくといった使い方ができます。