【5ステップ】市場調査をインターネットで行う方法を解説!レポートの具体例も紹介

簡単にできる、5ステップで完結するインターネットリサーチ

市場調査とは、主に新商品やサービスを開発する際に行われる顧客のニーズ調査です。

元のデータや参考になるデータがない場合に行われ、新商品・サービスに対する需要の把握やプロモーション戦略などに役立ちます。

本記事では、市場調査をインターネットのみで行うメリットや注意点、インターネット調査の具体的な方法などを解説します。記事の後半には、市場調査レポートの具体例も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。 

市場調査はインターネット調査のみでも可能?

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結論、市場調査はインターネット調査のみでも可能です。しかし、市場調査を行う目的や調査したい内容などによっては、インターネット調査だけでは不十分な場合があるため注意が必要です。

たとえば、業界の市場規模やトレンドを把握する目的で市場調査を行う場合であれば、インターネットでも調査可能です。

しかし、販売数や売上の見込みを立てたい場合や、消費者の行動の変化を予測したい場合などは、インターネット調査以外での市場調査が必要となります。

ここでは、インターネットで行うメリットと注意点をもう少し詳しく解説します。

市場調査をインターネットで行うメリット

市場調査をインターネットで行う主なメリットは以下の4つです。

  • すべてオンライン上で完結できるため手間が少ない
  • 他の調査方法に比べて低コスト
  • 短期間で大量のデータを回収できる
  • ターゲットを絞りやすい

オンラインのアンケートツールを使用すると、ターゲットの絞り込みからアンケート調査票の作成、集計・分析までをすべてオンライン上で行えます。そのため、調査にかかる手間や時間、コストなどを抑えることが可能です。

また、アンケートツールを展開している調査会社のモニターから、事前に性別や年齢、職業などの属性を絞って調査を行うこともできます。

なお、弊社が展開しているセルフ型アンケートツール「QIQUMO(キクモ)」は、新規事業の消費者ニーズの確認やパッケージのユーザビリティ調査、顧客の認知度や認知経路の把握、プレゼン資料用のデータ収集などを目的としたさまざまな調査に活用されています。

市場調査をインターネットで行う際の注意点

市場調査をインターネットで行う際の注意点はインターネットの利用率が低い層には適切ではないという点です。

インターネット調査は、スマートフォンやタブレットなどの利用に慣れていない高齢者を対象とした調査には向いていません。

同様に、年収や職業などで対象者を絞りすぎてしまうと、分析に十分なサンプル数が集まらない可能性があります。

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【5ステップ】インターネット調査の具体的な流れ

インターネット調査を行う際は、いきなり調査票を作成するのではなく、事前準備を入念に行いましょう。ここでは、インターネット調査を行う具体的な流れを紹介します。

ステップ1.調査目的の明確化

まずは、調査目的を明確化します。

調査目的が漠然としていると、意思決定につながる調査結果が得られなかったり余計な費用や時間がかかってしまったりする場合があるため、できるだけ具体的に決めましょう。

また、解決したい課題や結果の活かし方などについても整理し、仮説を立てておくことが大切です。

<市場調査を行う目的の例>
新商品・サービスを開発するために顧客ニーズを調査するマーケティング手法を探ったりプロモーション戦略を練ったりするために、顧客の属性や行動を把握する最適な価格を調べる商品・サービスの改善点を見つける など

ステップ2.調査設計

次に、調査目的に沿って調査設計を行っていきます。

調査対象者やサンプルサイズ、設問内容、調査スケジュール、予算などを決めましょう。

なお、市場調査には「定量調査」と「定性調査」があります。それぞれの調査で得られる結果が全く異なるため、調査目的に合わせて使い分けることが大切です。

定量調査とは
定量調査とは、最終的な調査結果が数値で表される調査です。認知度や成約率、購買率、満足度などを調査したい場合に最適です。インターネット調査は定量調査を実施する場合に向いています。

定性調査とは
定性調査とは、数値化できない個人の気持ちや感情、行動などを表す調査です。購入プロセスや生活パターン、使用用途などを調査したい場合に最適です。インタビューや会場調査など、消費者の意見を深堀りできる調査方法が向いています。

また、調査対象者を絞り込みたい場合は、本調査を実施する前に行うスクリーニング調査を実施するのがおすすめです。スクリーニング調査を行うと母数の中から条件に合った対象者をふるいにかけられるため、調査の精度が高まります。

ステップ3.調査票の作成

設定した調査目的や調査対象者などに沿って調査票を作成します。調査票を作成する際は、以下のポイントに注意しましょう。

回答を誘導しないように注意する設問数が多くなりすぎないようにする(目安10分以内)同じ質問項目に2つ以上の質問を入れない関連する質問は連続して設置する設置する際は時系列を意識するあいまいな表現は避けて具体的に質問する

ステップ4.調査の実施

調査票を作成したら、調査の実施に移ります。

本番の調査を行う前は、テストとして周囲の人に回答を依頼してフィードバックをもらうのがおすすめです。

調査票の作成者が気づかなかった選択肢の矛盾や不備などを指摘してもらえる機会となり、調査票の精度が向上します。

ステップ5.結果分析・仮説検証

集計したデータは、分析してレポートにまとめるのが一般的です。

基本的な集計方法は、1つ1つのデータ項目で集計を行う「単純集計」と、性別や年齢、地域などのほかの質問とかけ合わせて集計する「クロス集計」の2種類です。

レポート作成後は、最初に立てた仮説と調査結果を照らし合わせて仮説の検証をします。仮説と調査結果に差異がある場合は、調査結果をもとに戦略を練り直しましょう。

市場調査レポートの具体例

ここでは、QiQUMOの市場調査のレポート例を紹介します。完成イメージの参考としてお使いください。

1.冷凍食品・レトルト食品に関する調査

全国20〜69歳の男女を対象に行われた調査です。

普段よく購入する冷凍食品・レトルト食品や、冷凍食品・レトルト食品を活用するシーンなどを聞き、需要を調査しました。

調査の結果、ぎょうざ・しゅうまいの冷凍食品・レトルト食品がもっとも購入されていることと、女性は弁当のおかずと野菜の購入率が男性に比べて高いことがわかりました。

冷凍食品・レトルト食品に関するアンケート調査票の例

2.シェアリングサービスに関する調査

全国20〜69歳の男女を対象に行われた調査です。

利用したことのある、もしくは今後利用したいと思っているシェアリングサービスを尋ね、シェアリングサービスに対する考え方や年代別の利用意向などを調査しました。

調査の結果、シェアリングサービスを「利用したい」と回答した人は、「まだ利用したいと思わない」と回答した人よりも少ないことがわかっています。

シェアリングサービスに関するアンケート調査票の例

インターネット調査以外の市場調査の方法

インターネット調査は、他の調査方法と比べて手軽かつコストを抑えて実施できます。しかし、調査結果の精度を高めるには目的に合った方法で調査を行うことが大切です。

以下では、インターネット調査以外の市場調査の方法を紹介します。

調査方法詳細
​​インタビュー調査言葉のとおり、調査対象者へインタビューを行って、行動の詳細や気持ち、感情などを深く掘り下げていく調査方法です。定性調査に向いており、一口にインタビュー調査と言っても、1対1で対話するデプスインタビューグループインタビューオンラインインタビューなど、その手法はさまざまです。
ホームユーステスト​​調査対象者に一定期間商品・サービスを家庭で実際に使ってもらい、レビューをもらう調査方法です。商品・サービスにアンケート調査票を同封して返送してもらう方法や、調査員が直接インタビューする方法などがあります。
街頭調査街中や街頭などで直接顧客にアンケートやインタビューを行う調査方法です。事前にターゲットとなる調査対象者が多い地域かを調査する必要があります。
電話調査調査対象者に電話をかけて調査を行う方法です。相手の回答を深掘りして聞けるメリットがあります。しかし、最近では固定電話を持たない人も増えており、世代の偏りが生じる可能性があります。
郵送調査アンケート調査票を郵送して、回答を返信してもらう調査方法です。 インターネットの利用率が低い層を含めた幅広い年代からの回答を回収できます。郵送調査は回収率が低いとも言われていますが、URLやQRコードを同封し、インターネット上で回答してもらうことも可能です。
購買データ分析顧客情報や購買履歴がわかるデータを分析する方法です。過去のデータから顧客の年齢や性別、居住地などを分析することで、顧客に求められている商品やサービスを開発しやすくなります。

市場調査ならセルフ型アンケートツールQIQUMO(キクモ)がおすすめ!

市場調査をインターネットで行いたいと考えている方は、QIQUMOの使用を検討してみてはいかがでしょうか。

ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、アンケート作成から分析までをワンストップで行えます。そのため、アンケートツールの操作に慣れていない方でもすぐに利用可能です。

約541万人のパネルの中から、性別や年齢、職業、子どもの有無など​​、7つの属性情報を組み合わせて配信を指定することもできます。

実際に、新規事業の消費者ニーズの確認やパッケージのユーザビリティ調査、プレゼン資料用のデータ収集などを目的としたさまざまな調査に活用されています。

具体的な活用事例については、こちらで紹介していますので、どのようなケースで利用可能かをご覧になってください。

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