マーケティングリサーチは超重要!その理由と簡単にできる方法を解説
マーケティングリサーチは、顧客のニーズに沿った新商品・サービスを開発する際に重要です。本記事では、マーケティングリサーチの概要や目的、重要である理由などについて詳しく解説します。
マーケティングリサーチは、顧客のニーズに沿った新商品・サービスを開発する際に重要です。
しかし、マーケティングリサーチの内容や重要性などについて、あまりよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、マーケティングリサーチの概要や目的、重要である理由などについて詳しく解説します。
記事の後半では、マーケティングリサーチの種類や具体的な流れ、実例なども紹介しているため、最後まで読んでいただくことで次のアクションに移せるようになるでしょう。
マーケティングリサーチとは
マーケティングリサーチとは、市場の動向や顧客ニーズを調査することです。
マーケティングの概念や手法は、時代とともに変化しています。特に現代は変化の速い時代と言われており、ついこの間まで流行っていたものがすぐに廃れたりこれまでのマーケティング手法が通用しなくなったりすることも少なくありません。
生活者や顧客のライフスタイルや好みなども時代と共に変化しており、ニーズに合った商品・サービスを展開する際には事前のマーケティングリサーチが大切です。
数値化できない定性データも取得・分析すると、より正確なデータをマーケティング戦略に活かせます。
なおマーケティングリサーチと一言でいっても、実は様々な種類に分類することができます。こちらの「マーケティングリサーチの種類を3つの分類で解説|誰に・何を・どのように」では、その種類をわかりやすく分類して紹介しています。
またマーケティングリサーチは、ひとつの業界です。業界には複数の企業が存在しますが、それぞれの違いを大手マーケティングリサーチ会社を例に紹介した「マーケティングリサーチ業界とは 調査会社大手3社に見る業界のこれから」もご参考になさってください。
業界についてが理解できたところで、「マーケティングリサーチ会社の選び方。おすすめの調査会社紹介と比較方法とは」どの調査会社がおすすめなのか、比較検討する際の方法にまで触れています。
マーケティングリサーチの語句解説の最後に、「マーケティングにおける市場調査の位置づけ マーケティングリサーチとの違いとは」という記事で、同じような場面で利用されやすい市場調査という言葉との違いを解説した記事も用意していますのでお見逃しなく!
マーケティングリサーチが重要である理由
技術の変化やライフスタイルの多様化が進む現代において、自社商品・サービスを展開・発展させていくためには、市場やニーズを見据えたマーケティング戦略の構築が重要です。
ここでは、マーケティングリサーチが重要である理由を4つ紹介します。
1.市場のニーズを把握できる
マーケティングリサーチを行うと、生活者や顧客が求めている商品やサービス、流行などの把握が可能です。
ニーズは、生活者や顧客が欲求を自覚している「顕在ニーズ」と、生活者や顧客が欲求を自覚していない「潜在ニーズ」の2種類にわけられます。
たとえば、「新車が欲しい」という欲求は顕在ニーズです。新車が欲しい理由を掘り下げていくと、「通勤で満員電車に乗りたくないから」「電車よりも車のほうが早く会社に着くから」などの隠れたニーズが見えてきます。
車が欲しいという潜在ニーズが、「睡眠時間を十分に取りたい」や「疲労を軽減させたい」などであれば、快眠グッズや疲労回復グッズなどが新車の代替品となる可能性があります。
このようにニーズを深く理解すると、生活者・顧客が本当に求めているものがわかり、商品開発やプロモーション戦略などにつながります。
2.顧客のニーズに沿った商品開発が可能
新商品・サービスを開発する際にマーケティングリサーチを行うと、今までとは異なる新商品・サービスが誕生する可能性があります。
たとえば、岐阜県にある有限会社砂原石材は墓石事業を中心に展開する企業ですが、その技術を活かして飲食店用の「飛騨溶岩プレート」を開発しました。
新型コロナウイルスの感染拡大によって外出自粛の動きが加速した際には、「巣籠もり需要」に着目し、家庭用の「飛騨溶岩プレート」を開発。自社ECサイトとECモールに出店し、楽天市場では2020年5月に月間600枚の販売を記録したということです。
マーケティングリサーチを行うと、生活者・顧客のニーズに気づくことができ、よりニーズに寄り添った商品・サービスを開発できます。
3.ターゲットを特定できる
マーケティングにおいて、「誰に販売するのか」を決めるのは非常に重要です。
ターゲットは、マーケティングや集客、プロモーションなど、あらゆるものに影響します。
ターゲットの範囲が広すぎるとアプローチ方法が曖昧になり、せっかく予算をかけたのに誰の印象にも残らなかったり購入につながらなかったりする可能性があるため注意が必要です。
マーケティングリサーチを行うと、商品・サービスを必要とするターゲット層を特定でき、それに合わせたマーケティング戦略を展開できます。
4.リスクを回避できる
マーケティングリサーチを行うと、商品・サービスを届けるべきターゲットやニーズが明確になります。
そのため、「商品・サービスの開発や広告に投資をしたにもかかわらず、販売したらニーズがなかった」のような損失のリスクを回避できます。
企業側がいいと思ったアイディアが、必ずしも生活者・顧客に受け入れられるとは限りません。
マーケティングとマーケティングリサーチの違い
マーケティングは、商品・サービスが売れる仕組みを作ることです。商品・サービスを購入してもらうための一連のプロセスを示します。何かを販売したい、広めたいと思った時に、対象となる購入者がどのくらいいるか=市場規模を調べるような、部分的な行為を指す物ではないということです。
一方でマーケティングリサーチとは、効果的なマーケティング活動を行うために市場の動向や生活者・顧客のニーズなどを調査する方法です。マーケティングは一連のプロセスであると紹介したとおり、マーケティングリサーチとはマーケティング活動のなかのひとつ、市場を調べることを指します。
マーケティングリサーチの種類
マーケティングリサーチは、数値や量で表せるデータを調査・分析する「定量調査」と数値や量では表せないデータを調査・分析する「定性調査」の2つに分類できます。
定量調査
マーケティングリサーチで行われる代表的な定量調査は以下の通りです。
インターネット調査 | インターネットを使用したアンケート調査です。インターネット環境が整っている場所であれば、場所や時間を問わずに回答できるため、他の方法よりもサンプル数が集まりやすい傾向にあります。アンケート調査ツールを使用すれば、アンケートの設問設計から集計・分析までをワンストップで実施できるため便利です。 |
ソーシャルリスニング | SNS上のユーザーの投稿を収集・分析する方法です。アンケート調査を行うよりも、リアルな意見を収集できます。また、自社商品・サービスがどのような場面でどのように使用されているのか、視覚的に捉えることも可能です。 |
郵送調査 | アンケート用紙を郵送し、対象者に回答を記入してもらう方法です。対象者に返送をしてもらうため、少々手間がかかります。サンプル数を集めるには、インターネット調査と組み合わせるのがおすすめです。 |
会場調査(CLT) | 指定した会場に対象者を集めて、アンケート調査やインタビュー調査を実施する方法です。クローズドな環境で調査を実施できるため、機密性の高い製品や情報を扱う際に最適です。 |
ホームユーステスト(HUT) | サンプルを対象者に送付し、一定期間使用してもらった感想をアンケートで回答してもらう方法です。実際に商品・サービスを使用した率直な感想を集めることができます。 |
訪問調査 | 対象者の自宅に調査員が赴いて、調査を行う方法です。調査員が対象者に直接インタビューして調査票を記載する「面接調査」と、調査票を手渡しして後日回収する「留め置き調査」の2つの方法があります。時間とコストがかかる傾向にあり、近年ではインターネット調査で代替されることが多くなっています。 |
街頭アンケート | 通行人に声をかけてアンケートに回答してもらう方法です。その場でアンケートを回収でき、気になる点については、その場で深堀して質問できるメリットがあります。 |
定性調査
マーケティングリサーチで行われる代表的な定性調査は以下の通りです。
デプスインタビュー | 対象者と調査員が1対1でインタビューする方法です。他の人の目を気にせずにじっくり話を聞けるため、込み入ったことを聞けるメリットがあります。 |
グループインタビュー | 数名のグループを作り、座談会形式でインタビューを行う方法です。一度に幅広い意見を収集できます。 |
マーケティングリサーチの例
マーケティングリサーチは実際どのように行われているのでしょうか。ここでは、セルフ型アンケートツールのQIQUMO(キクモ)を利用した調査例を紹介します。
例1.和菓子・和スイーツに関する調査
全国20〜69歳の男女を対象に行われた調査です。和菓子・和スイーツに関する趣味嗜好を調査しました。本調査によって、人気のある和菓子・和スイーツや、性別による好みの傾向や違いなどがわかりました。
全体的に人気である和菓子・和スイーツや、性別ごとの好みの違いがわかると、新商品の開発やプロモーションの方向性などがわかるでしょう。
設問の例は以下をご覧ください。
例2.シェアリングサービスに関する調査
全国20〜69歳の男女を対象に行われた調査です。シェアリングサービスに対する考え方や年代別の利用意向などを調査しました。
調査の結果、シェアリングサービスを利用したいと回答した人は、まだ利用したいと思わないと回答した人よりも少ないことがわかっています。
設問の例は以下をご覧ください。
マーケティングリサーチにはQIQUMO(キクモ)がおすすめ!
マーケティングリサーチをオンラインで行いたいと考えている方は、QIQUMOがおすすめです。セルフ型アンケートツールであるため、通常の調査よりも費用を抑えられます。
それに加えて、アンケート作成から集計・分析までをワンストップで行えるため、スピーディーな対応が可能です。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、アンケートツールを初めて使用する方でも簡単に使用できます。
QIQUMOは実際に、新規事業の消費者ニーズの確認やパッケージのユーザビリティ調査、プレゼン資料用のデータ収集などを目的としたさまざまな調査に活用されています。