【初心者向け】アンケートの作成方法を解説!回答率の高いアンケートを作るコツとは?

【初心者向け】アンケートの作成方法を解説!回答率の高いアンケートを作るコツとは?

初めてのアンケート作成に悩む方へ。アンケートを作成できるツールやアンケートの作成方法、アンケートの回答率を上げるためのコツなどを解説します。また、時系列や質問数の最小化、謝礼の提供などのポイントもお伝えします。個人情報保護や回答の偏りにも注意し、信頼性の高いアンケートを作成しましょう。

初めてアンケートを作成する場合、「どのような設問をどの順序で組み立てていいのか分からない」や「回答者がアンケートに参加しやすくするにはどうしたらいい?」などの疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、アンケートを作成できるツールやアンケートの作成方法、アンケートの回答率を上げるためのコツなどを解説します。また、時系列の意識や質問数の最小化、謝礼やプレゼントの用意など、回答者の回答意欲を引き出すポイントもお伝えします。

個人情報保護や回答の偏りにも気を付けながら、信頼性の高いアンケートを作成しましょう。

アンケートを作成できるツール

そもそも、どのツールを使用してアンケートを作成したら良いのか、疑問に思っている方も多いのではないのでしょうか。ここでは、Web上でアンケートを作成できるツールを紹介します。

WordやExcel

WordやExcelでのアンケート作成は、手書きでアンケートに回答してもらいたい場合におすすめです。

Wordでは、設問の文章に表を組み合わせ、チェックボックスで選択項目を作るだけです。

Excelでアンケート作りをするときは、セルを使用し、集計しやすくしましょう。

アンケート作成ツール

アンケートの作成には一般的なソフトウェアであるWordやExcelを利用することも可能ですが、より手軽かつ本格的なアンケートを作成するには、専用のアンケート作成ツールを利用するのがおすすめです。

アンケート作成ツールは、操作が直感的で使いやすく設計されています。たとえば、質問や選択肢を自由に編集できる基本的な機能に加えて、回答結果を自動的に集計・分析する機能も備えられています。

初心者におすすめのセルフ型アンケートツール

以下のセルフ型アンケートツールは直感的に操作できるため、初心者におすすめです。

また、アンケート調査に特化しているため、調査の質も担保できます。

ツール名料金プラン特徴
QiQUMO設問数×回答人数×11円(10円+消費税)・セルフ型アンケートツール
・ドラッグアンドドロップによる直感的な操作でアンケート作成が可能
・アクセスパネルの属性を7つ組み合わせて配信先を指定できる
・海外パネルへの配信も可能
Freeasy無料〜※無料プランは設問数などに制限あり・セルフ型アンケートツール
・不適切回答候補者を抽出してブラックリスト化し品質を保っている
・専任スタッフがアンケートの添削まで手厚くサポート
Questant※無料〜※無料プランは設問数などに制限あり・70種類以上の豊富なアンケートテンプレートあり
・21種類の質問タイプと100種類以上の質問データベースあり
・直感的に無料でWebアンケート作成が可能
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アンケートが作成できるWebフォーム作成ツール

アンケートが作成できるWebフォーム作成ツールは以下の通りです。

アンケート調査専用のツールではありませんが、汎用性が高く、さまざまな場面や用途に使用できます。

ツール名料金プラン特徴
Googleフォーム無料〜・オンライン フォームやアンケートを簡単に作成できる
・自動集計可能
・回答者はどこにいても、どのモバイル デバイス、タブレット、パソコンからでもアンケートに回答可能
formrun無料〜・40種類以上の豊富なテンプレートに沿って簡単に作成可能
・いつでもフォームの修正が可能
・作ったフォームはそのままWebサイト内に表示可能
kintone月額780円〜(30日間お試し無料期間あり)・Webブラウザ上ですべての仕事を進められる
・APIやプラグインなど100種類以上の連携サービスがある
・グローバルにも展開できる4言語対応

【5ステップ】アンケートの作成方法

アンケートの作成方法を5つのステップでご紹介します。

ステップ1.アンケート作成の目的・ターゲットを決める

アンケート作成の最初のステップは、目的とターゲットの設定です。

「何を知りたいのか」と「誰にアンケートを送るのか」が明確になっていないと、必要なデータを得られない可能性があります。

アンケートの目的は新商品の市場調査や顧客満足度の測定などさまざまです。また、ターゲットによってアンケートの設問やアプローチが異なるため、具体的な性別や年齢層、職業などを考慮しましょう。

目的とターゲットを明確にすると、アンケート作成の方向性が定まり、必要なデータを得るための適切な質問の設置やアプローチ方法の選定が可能です。

ステップ2.収集期間・収集方法を決める

回答の募集期間を設定し、どの方法でアンケートを集めるかを考えます。

一般的な回答の募集期間は1〜2週間程度です。明確な期限を設定すると、回答者にアンケートへの参加を促し、回答率を高められます。

アンケートの収集方法は郵送や対面、Webなどさまざまです。Webアンケートが開始も回収も、その後の集計も手頃ではありますが、目的やターゲットに合わせて最適な方法を選びましょう。たとえば、高齢者を対象にする場合にWeb調査は難しいこともあるため、郵送や対面が適しています。

ステップ3.設問数・形式を決める

回答者からより多くの回答を集めるために、適切な質問数と質問形式を決めましょう。

質問数は少なすぎると十分な情報を得られず、逆に多すぎると回答者の負担が増えて回答率が低下する可能性があります。

入力フォームは、ラジオボタンやチェックボックス、スケール、マトリックス、テキストボックスなどさまざまです。適切な形式を選ぶと、回答者がスムーズに回答できるだけでなく、後のデータ分析も容易になります。

質問形式の詳細は以下の通りです。

質問形式特徴
ラジオボタン複数の選択肢から1つだけ選ぶ形式です。単一回答やSA(SingleAnswer)とも呼ばれます。
Q:当店を知ったきっかけを以下の中から1つ選択してください
A:テレビ ・SNS・Webサイト・雑誌 ・知人の紹介
チェックボックス用意した選択肢の中から複数選択してもらう形式です。複数回答やMA(Multiple Answer)とも呼ばれます。Q:お好きな食べものを以下からお選びください。(複数回答可)」
A:りんご・みかん・もも・ぶどう
スケール段階的に評価してほしい場合に使用する形式です。評定尺度法とも呼ばれます。Q:駅から当店までのアクセスはいかがでしたか
A:とても良い・良い・ふつう ・あまり良くない ・悪い
マトリックススケールの質問項目を増やしたタイプの形式です。Q:以下の項目について、満足度をそれぞれお知らせください。・店員の接客・店員の服装
A:・店員の接客満足・やや満足・どちらともいえない・やや不満足・不満足
・店員の服装満足・やや満足・どちらともいえない・やや不満足・不満足
テキストボックス自由に記述してもらう形式です。Q:今回ご注文いただいた商品についてご意見などがありましたら、ご自由にお書きください。

ステップ4.設問を作成する

設問を作成する際には、まず聞きたい内容をすべて洗い出しましょう。その中で各質問には明確な目的を持たせることが重要です。なぜその質問をするのかを考え、意味のある質問だけを残すようにします。

質問項目が洗い出せたら選定し、並び替えを行います。似たような内容の質問は統合し、優先度の低い質問は削除しましょう。

また、性別や年齢、職業、家族構成、所在地などの属性に関する質問を入れると、ユーザー属性ごとの集計が可能になります。

ステップ5.アンケートを実施する

アンケート調査票を配布する方法は、メールやSMS、LINE、SNS、Webサイトなどさまざまです。回答率を上げるためには、目に留まりやすいチャネルを使った配布や、複数の配布方法を併用するなどの工夫が必要です。アンケートツールのリマインド機能を活用するのも効果的でしょう。

なお、多くのアンケートツールでは、回答の収集が自動的に行われるため、手間を省くことができます。

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回答率の高いアンケートを作るコツ

ここでは、アンケートの回答率を上げるためのコツを3つ紹介します。

1.時系列を意識する

アンケートの設問を作成する際には、行動の流れ(時系列)を意識して順番を決めましょう。

流れに沿って設問配置をすると、回答者の負担が減少します。

たとえば、決済アプリに関するアンケートを作成する場合、以下のような順番で設問を配置します。

・これまでに決済アプリを利用したことがありますか?

・現在、決済アプリを利用していますか?

・今後、決済アプリを利用したいと思いますか?

また、アンケートの冒頭には、考えて答える「意識」質問よりも、「知っている」「使った」など事実・行動で即答できる容易な質問を配置すると、回答へのハードルが下がります。

2.質問数を最小限に絞る

アンケートを実施する際には、質問数を最小限に絞ることが重要です。少ない質問数は回答者にとって負担が少なく、回答率の向上につながります。以下のポイントに注意して、質問数を絞りましょう。

  1. 優先順位をを付けて整理:アンケートで集めたい情報の優先順位を考え、必要な情報を抽出します。不要な質問は削除しましょう。
  2. 所要時間を考慮:時間の負担が少ないアンケートは途中離脱を防げます。目安の回答時間は5分以下です。
  3. 所要時間の記載:アンケートの案内文や説明文に、回答にかかる所要時間を記載すると回答率の向上につながります。

3.謝礼やプレゼントを用意する

謝礼やプレゼント(=回答に対するインセンティブ)を用意すると、解答率が高くなることもあります。

インセンティブは、時間や労力に釣り合うものを設定しましょう。アンケートの冒頭でインセンティブについての説明文を挿入すると、回答の意欲を高められます。

なお、インセンティブは全員に提供するのではなく、抽選で数名にプレゼントをするなどの方法も効果的です。

設問を設置する際の注意点

正しい結果を得るために注意すべき点を紹介します。

回答バイアスに注意する

アンケートを設計する際は、回答バイアスに注意しましょう。

回答バイアスとは、回答者が意図しない主観や個人的な要素に基づいて回答し、生じる歪みです。

バイアスが発生すると、正確なデータや分析結果が得られなくなります。なお、回答バイアスを防ぐ方法は以下の通りです。

  1. 誘導的な設問を避ける:設問が特定の意見や態度を誘導するような表現や質問形式になっていないか確認し、客観的な立場から回答ができるように配慮します。
  2. 同意を誘う質問に気を付ける:回答者に同意を求めるような質問文は、バイアスを引き起こす可能性があります。
  3. 過去の記憶に頼らない質問にする:過去の出来事や経験について質問する場合は、回答者の記憶が曖昧にならないように配慮します。具体的な時期や事例を挙げるなどの工夫が必要です。

個人情報保護に注意する

アンケートで個人情報を収集する際は、個人情報の保護に十分な注意が必要です。

収集する情報が個人情報保護法の対象になる場合は、正しい取り扱い方法を確認しましょう。具体的には、問い合わせ窓口の設置や利用目的の開示などが重要です。

また、個人情報保護法の対象にならない情報でも、収集したアンケート結果の扱い方を明示しておくことが望ましいです。回答者の個人情報を適切に保護することで、信頼性の高いアンケートを実施できます。

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