クローズ型調査とは|簡単解説

クローズ型調査のカンタン語句解説
クローズ型調査とは、調査モニターや顧客リストなどの特定のユーザーに行う非公開型の調査です。「〇〇を定期的に利用している人」や「〇〇を持っている人」のように対象者を絞ったうえで調査を行えます。一方で、不特定多数の人に調査を行うことをオープン型調査と言います。
クローズ型調査の特徴
クローズ型調査の主な特徴は以下の2つです。
● 調査内容を細かく設定できる
● 特定の属性のニーズを深く理解できる
特定のユーザーに絞ってアンケートを実施できるため、不特定多数にアンケートを行うオープン型調査よりも踏み込んだ設問を用意できます。
たとえば、「男性から見た◯◯な女性は?」や「〇〇を定期的に利用している20代女性の割合は?」のようなアンケート調査が可能です。
クローズ型調査の注意点
クローズ型調査の主な注意点は、回答の収集数についてです。
● 回答が集まりにくい
クローズ型調査は対象者を限定する分、回答が集まりにくい場合があります。特に、事業をスタートしたばかりで自社の顧客や取引先などの数が少ない場合は、分析に必要な回答数を集められない可能性があるため注意しましょう。
回答数についての解決方法は、調査会社に依頼したり調査会社のモニターに対してアンケートを実施すること。
納期や費用については、調査会社ごとに異なります。自社の要望や予算などに合ったところに依頼しましょう。
クロスマーケティングが展開しているQiQUMOは、Webで完結するセルフ型アンケートツールです。
料金は「設問数x回収数x11円=料金(税込)」で、最短翌日で回収可能で利用可能ですので、ぜひご検討ください。
クローズ型調査の実施手順
クローズ型調査を実施する流れは以下の通りです。
- アンケートを行う目的を明確にする
- 調査の対象者リストを用意する
- アンケート調査票を作成する
- アンケートを実施する
- アンケートを集計する
- アンケートを分析・レポート化する
クローズ型調査を行うにあたり、目的の明確化は非常に重要です。
以下のように、目的によって対象者や設問内容などが異なります。
クローズ型調査 目的別設問の例
目的:顧客満足度調査
対象者:自社商品・サービスを利用しているユーザー
設問内容:自社商品・サービスに対して満足している点や不満な点を問う内容
目的:従業員満足度
調査対象者:従業員
設問内容:働き方や会社に対して満足している点や不満な点を問う内容
アンケート実施後は集計・分析を行い、その結果を可視化できるようにレポート化します。
なお、基本的なアンケートの分析方法は「単純集計」と「クロス集計」で、その他にも「クラスター分析」や「決定木分析」「時系列分析」など様々な方法があります。
クローズ型調査を成功させるポイント
クローズ型調査には先述の通り、「回答が集まりにくい」という注意点があります。解決方法の詳細と、調査を成功させるポイントを解説します。
対象者にアンケートの趣旨を伝える
アンケートの調査票を作成する際は、いきなり設問に入るのではなく、冒頭でアンケートの趣旨を伝えましょう。
アンケートを実施する目的やデータの活用方法、個人情報の取り扱いについてを記載すると、対象者に安心感を与えられます。
アンケートの趣旨説明の例文
日頃より弊社の商品/サービスをご利用いただき、ありがとうございます。この度、◯◯を目的として、アンケートを実施することになりました。
つきましては、ご多忙中恐れ入りますが、ぜひご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。アンケートは、下記のURLから回答していただけます。https.〜
なお、アンケートの回答は弊社のプライバシー・ポリシーに従って取り扱われ、特定の個人が識別できる情報として公表されることはありません。
インセンティブを用意する
アンケート回答の謝礼としてインセンティブを用意すると、アンケートの回答率向上につながります。
なお、インセンティブの種類は以下の2つです。
● 金銭的インセンティブ:ポイントやギフトカード、クーポンなど
● 非金銭的インセンティブ:現品やイベントへの参加権、優先権など
インセンティブは、アンケート調査の目的や対象者の属性に合ったものを選びましょう。
回答しやすい設問の設置を心がける
アンケートの回答率を上げるには、回答しやすい設問の設置を心がけることが大切です。
複雑な内容の設問だと、回答者が途中で面倒だと感じてしまい、離脱してしまう可能性があります。
設問を設置する際は、以下の点に注意しましょう。
● 10分前後で回答し終える設問数にする(20〜30問)
● 時系列やカテゴリを意識して設問を設置する順番を決める
● 設問文が長くなりすぎないようにする
● 1つの質問で2つのことを聞かない(ダブルバーレル) など
調査票の作り方について、より詳しく実践的な方法については、こちらの記事で丁寧に解説しています。ご参考になさってください。
クローズ型調査のまとめ
クローズ型調査とは、特定のユーザーに行う非公開型の調査です。調査内容を細かく設定でき、特定の属性のニーズを深く理解できるため、新たな製品やサービスを開発する際や顧客・従業員の満足度を調査する際に役立ちます。
自社のデータだけでは思うような回答数が集まらない場合は、調査会社のモニターの活用も検討しましょう。
