表側とは|簡単解説

表側の意味とは

表側のカンタン解説

表側は、統計表の左側に記される各行の見出しに当たる部分を指します。表側に対して統計表の上部に記される各列の見出しに当たる部分は表頭といいます。

統計表の各部の名称

数表として表される統計表など各部位の名称には以下のようなものがあります。

クロス・マーケティング「クロス集計は分析の基本!」より引用・加工

表側

表側は数表の行に対する見出しや分類にあたる部分を指します。通常は行の一番左側に記載します。

表頭

表頭は数表の列に対する見出しや分類にあたる部分を指します。通常は列の一番上の部分に記載します。図中の表頭にあるクエスチョネアは質問項目という意味です。

表側頭

表側頭は基本的に表側の項目が何かを明示します。表側頭を左上から右下への斜線で分割し、左下に表側の分類名、右上に表頭の分類名を記載する場合もあります。

表体

表体は表側と表頭それぞれの項目の交点に対応する数値を記載する部分全体を指します。個々の数値が記載される部分は「セル」や「こま」といいます。

アンケートの集計で使われる集計表の表側

アンケート調査の集計を行う際、集計ソフト・アプリケーションを使ってさまざまな種類の集計表を使います。それぞれの集計表のレイアウトのなかで表側・表頭には何が記載されるのかを説明します。

ローデータ

クロス・マーケティング「CrossFinder ver.2 ユーザーマニュアル」より引用・加工

ローデータとは、各回答者ごとに各質問項目に対してどの回答を選んだのかを一覧にしたものです。集計のもとになるデータです。

ローデータの表側には回答者のID・識別番号・名前などが入ります。

単純集計表

クロス・マーケティング「CrossFinder ver.2 ユーザーマニュアル」より引用・加工

単純集計表は各質問ごとの回答結果を表にしたものです。集計ソフトによって出力されるフォーマットは異なりますが、上図左側は表側にカテゴリー(選択肢)を置いたもの、右側はマトリクス形式の質問で、表側を質問項目とし表頭をカテゴリーとしたものです。

単純集計表では各質問項目ごとの回答数(度数)と構成比を表示しますが、回答数と構成比は左図のように並べて表示させる場合と、右図のように重ねて表示する場合があります。

クロス集計表

クロス集計は特定の質問項目の各カテゴリーへの回答数を、他の質問項目のカテゴリー別に細分化した数値を見るための表です。冒頭に挙げた図表は、「支持する」「支持しない」「わからない」という回答結果を「男女別」「年齢別」で見たものです。

どの質問項目をかけ合わせるかは集計ソフトで設定を行います。この場合の表側に置く「男女別」「年齢別」などの他の質問のカテゴリーを集計軸や分析軸といいます。

縦%と横%

集計表では回答数(度数)と合わせて構成比を表示します。クロス集計で表示する構成比を、表側(集計軸)の一つの項目の回答数を100として表頭のカテゴリーごとの構成比を求める場合を横%表、表頭の一つの項目に対する回答数を100として表側のカテゴリーごとの構成比を求めたものを縦%表といいます。

一般的には表側を集計軸として行方向を100%とした横%表を用います。上の例では表頭、表側を固定したまま、構成比の計算方向を縦方向と横方向別に表示していますが、表頭・表側に設定する質問項目は集計ソフトの設定により選択することができます。

データベースの表側

データベースのテーブルも数表の一種といえます。データベースのテーブルの行をレコード、列をカラム、行と列の交点に当たる値を格納するセルのことをフィールドと呼びます。

蓄積されるデータは行を単位として追加されていきますが、テーブルの表側に当たる部分は主キー(primary key)やレコード番号、インデックス番号と呼ばれ、追加されるレコードの一つのまとまりを区別するための番号が割り当てられます。

表側のまとめ

アンケートの集計では分析の基準をどこに置くかという視点が表側にあたり、表側の項目に沿って数値を比較したり解釈したりすることになります。集計表を作成する際には、見やすさや理解のしやすさを考慮し、わかりやすい集計表を作成しましょう。