助成想起(再認)とは|簡単解説

助成想起(再認)の意味解説

助成想起(再認)のカンタン語句解説

助成想起(再認)は、ブランドの認知度調査で活用される方法です。特定のブランド名や選択肢を並べ、その中から知っているブランドを回答してもらいます。

助成想起(再認)の解説

助成想起(再認)は、調査票の質問に具体的なブランド名や選択肢、画像などを記載し、回答してもらう方法です。

購入のハードルが低かったり買い替えの頻度が高かったりするお菓子や飲料、消耗品など、比較的値段の安い商品に特に向いています。

助成想起(再認)の質問例

(自社ブランド名)をご存じですか? →はい/いいえ
以下のブランドのうち、知っているものはどれですか?当てはまるものすべてを選んでください。
以下の中から、高級だと思う居酒屋チェーン店を選択してください。
助成想起(再認)の質問例

助成想起のアンケート事例

「メタバース」というワードから助成想起されるものは何か、というアンケート結果をご紹介します。

メタバースから思い浮かぶワードは、助成想起は「仮想/拡張/複合現実」と「アバター」が42%、「疑似体験」が30%。15~19歳は「ゲーム」の想起が38%と高い。

出典:メタバースに関する調査(2022年)浸透状況編

純粋想起(再生)との違い

純粋想起(再生)は、ブランド認知度調査において助成想起(再認)とよく比較される方法です。

助成想起(再認)に対して純粋想起(再生)は、回答者に具体的なブランド名や選択肢などのヒントを提示しません。

購入のハードルが高かったり指名買いが多かったりする、車や高級時計、家具などの高級品の認知度調査に特に向いています。

純粋想起(再生)の質問例

「◯◯」といえば、どのブランドを最初に思い浮かべますか?
「◯◯」といえば、どのブランドを思い浮かべますか?3つまでお書きください。
「◯◯名(車種名・機種名など)」を思いつく限りお書きください。
純粋想起(再生)の質問例

ブランド認知度調査を行う際のコツ

ブランド認知度調査は、自社ブランドが消費者にどれくらい認知されているのかを測る方法です。

属性ごとの認知度を測定したり市場における自社のポジションを確認したりすることができます。ブランド認知度調査を行う際のコツは以下の通りです。

  • 純粋想起→助成想起の順に設問を設置する
  • 定期的に実施する

ブランドの認知度調査を行う際は、純粋想起→助成想起の順に質問を設置しましょう。

助成想起の質問を先にしてしまうと、回答者がブランド名を見て回答してしまうため、純粋想起を問う意味がなくなります。

調査票を作成する際も、純粋想起の回答中にほかのブランド名や助成想起の選択肢が見えないように注意することが大切です。

また、ブランドの認知度は、広告・プロモーションのやり方やキャンペーン内容などで変動します。改善・対策前後の変化を把握できるよう、ブランド認知度調査は定期的に行いましょう。

ブランド認知度調査の主な手法

ブランド認知度調査の主な手法を3つ紹介します。

ブランド認知・利用実態把握調査の作り方|Webアンケート作成まるわかり解説3

インターネットアンケートで必要となる調査票作成について、注意点から実際の調査票づくりまで、全7回にわけてご紹介します。 第3回となる本稿では、ブランド認知調査や利…

Webアンケート調査

Webアンケート調査は、もっとも手軽かつスピーディな調査方法です。調査票の作成から分析までの一連の過程をオンライン上で完結できます。

Webアンケートを実施する際は、調査会社が保有するモニターに対して調査を実施する「モニター調査」と、回答者を広く募集する「オープン型調査(ビジター調査)」のどちらかの方法を選択するのが一般的です。

メリットデメリット
短期間での調査が可能多くの対象者を集めやすい回答者の負担が少ないコストを抑えられる対象者はインターネット環境がある人に限られる
→他の調査方法と組み合わせると解決できる可能性が高い

自社ターゲットに合わない回答者が多く含まれてしまう場合がある
→本調査前に「スクリーニング」を行うと、条件に合った対象者を選び出せる

郵送調査

郵送調査は、調査対象者に調査票を郵送し、回答してもらう方法です。

Webアンケート調査と比べて、郵送調査は年齢や地域などに左右されずにモニターを集めることが可能です。高齢者などインターネットを利用していない層を対象とする調査では、特に有効な手段となります。

メリットデメリット
幅広い層に調査を依頼できる訪問調査と比較するとコストを抑えられる質問数の多い調査も実施可能回収まで時間がかかる
→回答期限を設けると回収までの時間を短縮することが可能

郵送や返送の手間・費用がかかる
→Web上でも回答できるよう、Webアンケート調査のページのQRコードを同封する

街頭調査

街頭調査は、街頭で通行人に声をかけて調査に協力してもらう方法です。

特定の層や狭いエリアで調査を行いたい場合に有効で、主にその場で直接アンケートに回答してもらう方法と、インタビューをしながら調査する方法の2つにわかれます。

メリットデメリット
モニターを選んで調査できる質問を深堀して聞くことも可能その場で調査の回収ができる手間や時間がかかる
→あらかじめターゲット層の多い地域を調べておくと効率的

多くのサンプル数が必要な場合は適さない
→Webアンケート調査と併用する

助成想起(再認)のまとめ

助成想起(再認)とは、ブランドの認知度調査において、特定のブランド名や選択肢の中から知っているブランドを回答してもらう方法です。

一方で、回答者に具体的なブランド名や選択肢などのヒントを提示せずに回答してもらう方法を純粋想起(再生)といいます。

ブランド認知度調査の実施方法はさまざまですが、できるだけ手間とコストをかけずに調査を行いたい方はWebアンケート調査がおすすめです。

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