マッチング〜デートフェーズの満足度と離脱要因を可視化したQiQUMO活用事例

マッチング〜デートフェーズの満足度と離脱要因を可視化

近年、利用者が急増しているオンラインマッチングアプリ市場において、ユーザーの定着率や利用満足度は、アプリの成長を左右する生命線です。特に、「マッチング後のメッセージ交換から、実際のデートに至るまでの各フェーズ」でユーザーが抱える課題や不満を正確に把握できなければ、UI/UXの改修やアルゴリズムの最適化は困難です。

この課題に対し、人気マッチングアプリを運営するM社では、ユーザーの利用実態と満足度を詳細に調査するため、セルフ型アンケートツール「QiQUMO(キクモ)」を導入されました。アプリ利用者の"本音"をデータ化し、アプリの核となる「マッチングからデートへの導線」の改善に活用されています。

本記事では、M社がどのようにQiQUMOを活用し、利用フェーズごとの課題を可視化してアプリの品質向上に繋げたのか、その具体的な事例をご紹介します。

マッチング後の"離脱の壁"をデータで特定──調査実施の背景

M社がQiQUMOの導入を決めた最大の目的は、アプリのログデータでは見えない「マッチング直後の心理的な初動」と「実際の行動」のギャップを特定することでした。

アプリのログデータを使えば、ユーザーがメッセージを送信するまでの「客観的な経過時間」や、「通知を開封したかどうか」といった行動は把握できます。しかし、ユーザーが「マッチングに気づいた後、メッセージを送るまでに心理的な負担を感じ、どれくらいの時間が経過したと感じたか」という体感時間は、ログでは見えません。この「体感時間」と「ログ上の客観時間」を比較し、どのフェーズに心理的なボトルネックがあるのかを定量的に把握するため、QiQUMOによる詳細なWEBアンケート実施が決定しました。

設問構成と配信方法──「NPS×マトリクス」で離脱フェーズと推奨度を深掘り

M社では、アプリ内のお知らせやプッシュ通知を通じて、一定期間利用したユーザーにQiQUMOのアンケートを配信しました。ユーザーの利用フェーズと満足度を多角的に把握するため、以下のような設問構成を採用しています。

主な設問内容(抜粋)

【単一選択】 マッチングが成立した後、相手に最初にメッセージを送るまでの時間は、体感としてどのくらいでしたか?

  • すぐに送った(5分以内)
  • 1時間以内
  • 当日中
  • 翌日以降
  • 結局送っていない

【マトリクス】 以下のフェーズについて、満足度をお聞かせください。(評価:1=非常に不満 〜 5=非常に満足)

  • マッチング精度の高さ(希望条件との合致度)
  • メッセージ返信速度
  • デート調整のしやすさ(日程調整機能の使いやすさ等)
  • 実際のデート満足度

【NPS(ネットプロモータースコア)】 このアプリを友人に薦めたいと思いますか?( 0〜10で評価)


【自由入力】 マッチング〜デートまでの流れで不便を感じた点、あるいは改善してほしい機能やサービスがあればご記入ください。

収集データで"心理的ボトルネック"と"推奨度の低さ"が明確に

QiQUMOによって集まった回答と、既存のアプリログデータを突き合わせることで、M社は、ユーザーの行動の裏にある心理的課題を明確に捉えることができました。

主な調査結果(抜粋)

  • メッセージ初動のギャップ分析:
    • ログデータ(客観): ユーザーの65%はマッチング後1時間以内に初メッセージを送信している。
    • アンケート(体感): しかし、「初メッセージを送るまでに翌日以降の感覚だった」(すぐに取り掛かれなかった)と回答したユーザーが40%に上る。
    • 分析結果: ログ上はスピーディに行動しているにもかかわらず、ユーザーの4割は「初メッセージ送信に対して非常に重い心理的負担」を感じており、この心理的重さが「メッセージが途絶える」という離脱行動に繋がっていることが判明した。
  • 各フェーズ満足度(平均):
    • マッチング精度の高さ:4.0点(比較的高い)
    • メッセージ返信速度:2.8点(低い)
    • デート調整のしやすさ:3.1点
  • NPS(推奨度): -20(改善が必要なレベル)
  • 自由回答の代表的要望(具体例):
    • 「メッセージが続かない。話題提供を促す機能が欲しい。」
    • 「日程調整機能が複雑で、結局LINEでやりとりすることになる。」
    • 「マッチングは嬉しいが、いざ初メッセージを送るとなると手が止まる」(初動の遅いユーザー)

データから、アプリログでは見えなかった「初メッセージ送信時の高い心理的負担」と「デートに至る直前の調整の煩雑さ」が、ユーザー離脱の主要因であることが判明しました。

QiQUMOの活用ポイント──UI改修とアルゴリズム見直しを即時検討

人気マッチングアプリを運営するM社がQiQUMOを導入して特に効果を実感されたポイントは以下の3点です。

① ログと体感の"ギャップ分析"で施策の優先度を決定

「メッセージ送信までの体感時間の長さ」という主観的なデータが、客観的なログデータとの比較によって裏付けられたことで、リソースをアルゴリズム改善(精度)から、初メッセージの心理的ハードルを下げる機能およびメッセージ機能のUI改修へと即座にシフトする意思決定ができました。この「心理的負担の可視化」こそが、QiQUMOを活用した大きな成果となりました。

② NPSを活用し、"推奨度の低いユーザー層"を戦略的に抽出

NPSの回答で「批判者(Detractors)」に分類された推奨度の低いユーザー層を自動レポートで抽出。この層に対し、限定的なマッチングブースト(露出増加)や、デート費用補助キャンペーンなどの特別オファーを配信することで、再利用を促す戦略的なマーケティング施策に反映しています。

③ 自由入力から"具体的機能改修案"を即時獲得

「日程調整機能が複雑」「話題提供を促す機能が必要」「初動で手が止まる」といった具体的なコメントは、そのまま開発チームへフィードバックされました。特に、ユーザーの体感時間に着目した初メッセージ時のテンプレート機能のテスト導入や、デート調整機能の劇的な簡略化を最優先で検討し、ユーザーの離脱ポイントを解消するスピード感を高めることができました。

今後の活用──ユーザー体験を最大化するデータ活用へ

今回の調査結果に基づき、メッセージの継続を促す「話題提供サジェスト機能」のテスト導入や、デート調整UIの劇的な簡略化を進行中です。今後は、新機能リリース後のユーザー体験調査や、休眠ユーザー向けの意識調査にもQiQUMOを定期的に活用し、ユーザー体験を最大化するためのデータ活用サイクルを確立していく予定です。

QiQUMOによる満足度調査で実現する、マッチングアプリの利用体験最大化

M社は、QiQUMOを導入することで、マッチングアプリの利用プロセスにおける各フェーズの満足度と、ログでは見えないユーザーの心理的な課題を定量的に把握することに成功しました。

アプリログだけでは見えない「ユーザーの感情」や「UI上の不便さ」をデータ化し、プロダクト改善の根拠とすることで、ユーザーの定着率向上と推奨度(NPS)の改善に繋げています。

  • 心理的ボトルネック特定: マトリクス設問と体感時間の比較により、ログデータだけでは見えなかった「初メッセージ送信時の心理的負担」を定量化し、対策を可能にしました。
  • 推奨度に基づく施策展開: NPSで抽出された推奨度の低いユーザーに対し、限定的なキャンペーンやサポートを提供し、効率的に再利用を促進。
  • UI/UXの即時改善: 自由入力で寄せられた具体的な要望を開発チームにフィードバックし、初メッセージのサポート機能や日程調整機能の簡略化など、ユーザー体験に直結する改善を迅速に実施しました。

もし貴社でも「アプリのログデータだけでは見えない離脱要因を把握したい」「ユーザーの本音をプロダクト改善に直結させたい」とお考えでしたら、ぜひQiQUMOの導入をご検討ください。データに基づく改善サイクルが、アプリの成長を加速させる鍵となるはずです。