IR活動や採用への影響を検証したCMの効果測定｜特殊電極株式会社の活用事例

上場企業でありながら知名度が低く、投資家からの関心を集めることに課題を抱えていた特殊電極株式会社。特に、個人投資家への認知度が不足し、株主数の確保が求められる状況になったそう。さらに、採用活動においても応募が思うように集まらず、企業の認知度を向上させる必要性が高まっていたといいます。

その解決策として、関西エリア（兵庫・大阪）でテレビCMを放映。製鉄所を中心に事業を展開していることから、地元の企業や投資家へのアプローチが目的でした。

しかし、CMの効果を測る明確な指標がなく、投資対効果を評価する方法が求められることに。そこで、セルフ型アンケートツール「QiQUMO」を活用し、認知度の変化を数値化する取り組みを実施したそうです。

今回は、QiQUMOを導入した経緯や調査結果、今後の活用方針について、特殊電極株式会社 総務部 矢野 凪紗さんに話を伺っています。

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CMの効果を数値化するためにアンケート調査を実施

ーー今回実施されたアンケート調査の背景を教えてください。

当社は製鉄所向けに特殊な溶接を提供する企業ですが、上場企業でありながら知名度が低く、投資家へのアプローチが難しい状況でした。特に、個人投資家に対する認知度が不足しており、株主数の確保が課題となっていました。

また、採用活動においても応募が思うように集まらず、企業の知名度向上が急務でした。その対応策として、関西エリア（兵庫・大阪）でテレビCMを放映しました。製鉄所を中心に事業を展開しているため、地元の企業や投資家へアプローチすることを目的としています。

しかし、CMを放映した後の効果を正確に測る手段がなく、評価が難しい状況でした。そこで、顧客や取引先に有志でアンケートを実施しましたが、回答率が低く、忖度された回答も見受けられ、信頼できるデータを得ることができませんでした。

QiQUMOを選んだ理由とは？

ーーなぜQiQUMOを選ばれたのでしょうか？

アンケートを正確に実施できるインターネットツールを探すため、複数のサービスを比較しました。QiQUMOを含むの4つのアンケートサービスをリストアップし、それぞれの特徴を調査。操作の簡単さ、コスト、データの信頼性、導入後のサポート体制などを比較しました。

最終的にQiQUMOを選んだのは、コストパフォーマンスの良さと、初心者でも直感的に使える操作性が決め手です。ITに詳しくない社員が多い当社でも、難なく利用できると判断しました。また、回答の回収スピードが速い点も大きな魅力でした。CMの効果測定を迅速に行う必要があったため、短期間で結果が得られるサービスを重視しました。

具体的なアンケート調査の実施内容

ーー具体的にどのような調査を実施されたのでしょうか？

今回は企業認知度を測るための調査を行いました。対象地域は大阪府と兵庫県で、15歳以上の男女を対象にしました。設問は1問のみとし、まずは認知度の基準値を明確にすることを目的にしています。回収サンプル数は1,000件で、統計的に信頼できるデータを確保することを重視しました。

調査結果とCM継続の意思決定

ーー調査結果はいかがでしたか？

初回の調査は、認知度の基準がなかったため、どのような結果になるか予想がつきませんでした。しかし、実際にデータを取得すると、想像以上に認知度があることが分かりました。特に関西エリアでの認知率は当初の想定を上回り、一定の効果が見られました。

そして4回目の調査では、認知度が16%まで上昇。この結果をもとに社内で報告を行い、CMの継続が決定しました。さらに、兵庫・大阪の株主数が1.5倍に増加し、IR活動としても成果を得られたのは大きな収穫でした。

QiQUMOの特徴と今後の活用可能性

ーーQiQUMOの特徴的な点は何でしょうか？

QiQUMOの最大の特徴は、直感的な操作性です。特に私のようにITリテラシーが高くない者でも、すぐに使いこなせました。アンケートの設計から配信、データ回収までの流れがスムーズで、CMの動画URLをアンケート内に埋め込む作業も簡単でした。

また、回収スピードが非常に速く、1,000サンプルを1～2日で集められたことは大きな驚きでした。通常、データ回収にはもっと時間がかかると想定していましたが、短期間で結果が得られたおかげで報告書作成のスケジュールにも余裕が生まれたのは、担当としてはとてもありがたいことでしたね（笑）。