商品を出すたびに、同じ調査から数字を引く
美容・健康分野の調査リリースには、他のカテゴリとは違う特徴があります。調査単体で配信するのではなく、新商品の発売告知に調査データを添える形が主流だという点です。
ここで紹介する7本のうち5本が商品告知型で、うち4本はウィルミナ1社によるもの。同社は「生活協同組合の組合員女性」という対象条件を固定し、一度取った調査データを商品が出るたびに引き直しています。調査を単発のイベントではなく、継続的に使う資産として扱う運用です。数字の見せ方と、その使い回し方の両方に注目して読んでください。
各事例では調査結果に加えて、その数字を発表企業自身がどう読み解き、何を提案したのかを「発表企業の読み解き」としてまとめました。リンク先も、該当するリリースそのもののページに揃えています。
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美容・体のケアをテーマにした調査の活用事例7選(2026年配信)
01. 都内最大級のガーデンセンターに聞く! 知られざるオーストラリア原産ハーブの魅力
2026.06.25
都内最大級のガーデンセンターに聞く! 知られざるオーストラリア原産ハーブの魅力
レモンマートル由来カスアリニンPR事務局
機能性素材のPR事務局/レモンマートル由来成分の普及・広報
絞り込み全国の20〜60代男女500名
調査概要:全国の20代〜60代の男女500名を対象に、2026年5月19日にインターネットアンケートを実施(レモンマートル由来カスアリニン事務局調べ/QiQUMOを利用した調査)。調査パートは全体の3割ほどで、残りは都内のガーデンセンターへの取材で構成されています。
調査結果:「オーストラリアは固有のハーブが豊富」と知っている人はわずか12.4%で、約9割が知りませんでした。ハーブの認知は「ユーカリ」55.6%が突出する一方、「ティートゥリー」8.8%、「レモンマートル」7.6%と低く、「いずれも知らない」が40.8%。ハーブを育てる目的は「生活用途(虫よけ・消臭)」34.2%、「料理」33.4%、「香り」33.0%とほぼ並びました。素材の認知がまだ低いこと自体を出発点に据えた構成です。
発表企業の読み解き:同事務局は、オーストラリア固有のハーブを知る人が12.4%、レモンマートルの認知が7.6%にとどまる一方でユーカリは55.6%と、認知に大きな差があると位置づける。
都内最大級のガーデンセンター、オザキフラワーパークの江村武之さんのコメントを紹介し、「まだ認知度は高くありませんが、葉に触れた瞬間に『こんなにレモンの香りがするんですね』と驚かれるお客様が多く、一度香りを体験するとファンになる方も多い」「レモンよりレモンらしい香り」と説明。
苗を探しに来る人やハーブティーとして楽しむ人が増え問い合わせも増加しているとして「とてもポテンシャルの高いハーブ」と評価する。さらに事務局は、レモンマートルから抽出された新成分カスアリニンが筋肉への良い影響を与える可能性が示されスーパーハーブとして注目されていると結び付けている。
この業界で次に出すなら:
- 自宅でのハーブ栽培の経験と挫折理由に関する調査
自宅でのハーブ栽培の経験と挫折理由に関する調査
健康素材の名前をどこで知ったかの情報接触調査
園芸・ガーデニングを始めたきっかけに関する調査
02. 60〜70代女性の約2人に1人が悩む「目の下のたるみ」を卵殻膜エキス配合パッチで集中ケア
2026.06.03
60〜70代女性の約2人に1人が悩む「目の下のたるみ」を卵殻膜エキス配合パッチで集中ケア
株式会社ウィルミナ
化粧品・スキンケア(生協チャネル中心の通販)
絞り込み60〜70代以上の女性126名
調査概要:60〜70代以上の女性126名を対象に、2025年3月にインターネットアンケートを実施(ウィルミナ調べ/クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)。「美容に関するアンケート」として、新商品開発の背景データに位置づけています。
調査結果:目もとの悩みの1位は「目の下のたるみ」46.8%で、約2人に1人。以下「まぶたの下がり」37.3%、「眉間シワ」31.7%、「目元のシワ」31.0%、「目の下のクマ」27.0%と続きます。同社は同じ調査データを複数の新商品リリースで使い回しており、1回の調査から発売のたびに該当する数字を引く運用が定着しています。開示は上位5項目のみで、6位以下は公開されていません。
発表企業の読み解き:同社は、60〜70代女性の46.8%が「目の下のたるみ」を挙げ、まぶたの下がり37.3%、眉間シワ31.7%、目元のシワ31.0%などが続いた結果から、目元はさまざまなエイジングサインが現れやすい部位だと読み解く。
特に目元は皮膚が薄く乾燥やハリ不足の影響を受けやすく、目の下のふくらみ(目袋)はたるんでいると疲れて見える・老けて見える印象につながりやすいとして、ピンポイントでケアできるアイテムへのニーズが高まっていると指摘。
この読みに基づき「ハリたまご」シリーズ第2弾として、卵殻膜エキスを配合した半卵形オイルゲルパッチ「ハリたまご 目袋シート」を開発したと説明する。貼って寝るだけで一晩中美容液成分が浸透する使い方を提案している。
この業界で次に出すなら:
年代別に「最初に気になった顔の変化」を聞く調査
目もとケア製品の使用継続率と効果実感に関する調査
シニア世代の化粧品購入チャネルに関する調査
03. どんより重い… 約4割の大人が悩む、“まぶたの下がり”に。直塗りで引き上げる新美容液
2026.05.19
どんより重い… 約4割の大人が悩む、“まぶたの下がり”に。直塗りで引き上げる新美容液
株式会社ウィルミナ
化粧品・スキンケア(生協チャネル中心の通販)
絞り込み60〜70代以上の生活協同組合の組合員女性126名
調査概要:60〜70代以上の生活協同組合の組合員女性126名を対象に、2025年3月にインターネットアンケートを実施(ウィルミナ調べ/クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)。前掲の目袋シートと同一の調査データを、別の切り口で使っています。
調査結果:「まぶたの下がり」を悩みに挙げた人は37.3%と約4割。注目は次の一問で、現在使用している美容液が「まぶたの下がりを解決してくれる」と答えた人はわずか0.8%でした。悩みは4割いるのに、いま使っている製品では解決できていない——この2つの数字を並べるだけで新商品の必要性が立ち上がります。ただし開示されている調査数値はこの2つだけで、他の設問の内訳は公開されていません。
発表企業の読み解き:同社は、60〜70代以上の女性126名への調査で約4割(37.3%)が「まぶたの下がり」を挙げたことから、多くの人がどんよりとした重いまぶたや視界が狭まるたるみといった変化に直面していると読み解く。
一方で「現在使用している美容液が『まぶたの下がり』を解決してくれる」と回答した人はわずか0.8%にとどまった点を重視し、多くの方が悩みを抱えているにも関わらず、実際には適切なケアアイテムに出会えていない、あるいは専用のケアを取り入れられていないという「お手入れの空白地帯」が浮き彫りになったと結論づけている。
同社はこのニーズに応えるものとして、まぶたに直塗りして引き上げる新美容液「まぶたスッキリスト」を開発したと位置づける。
この業界で次に出すなら:
いま使っている化粧品で解決できていない悩みに関する調査
化粧品の乗り換えを決めるきっかけに関する調査
生協チャネルでの化粧品購入行動に関する調査
04. 8割以上が“成分で選ぶ”時代へ。W美容液×真珠エキスで叶える贅沢スキンケアマスク誕生
2026.05.14
8割以上が“成分で選ぶ”時代へ。W美容液×真珠エキスで叶える贅沢スキンケアマスク誕生
株式会社ウィルミナ
化粧品・スキンケア(生協チャネル中心の通販)
絞り込みシートマスクを使う50〜70代以上の女性118名
調査概要:シートマスクを使う50〜70代以上の女性118名を対象に、2025年6月にインターネットアンケートを実施(ウィルミナ調べ/クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)。「シートマスクを使う人」に限定することで、購入時の判断軸を直接聞ける設計にしています。
調査結果:購入時に重視する点は「効果」83.1%、「成分」82.2%、「価格」76.3%、「枚数」50.8%の順。効果と成分がほぼ並んで8割を超えており、同社はこれを「成分で選ぶ時代へ」という見出しに変換しました。市場データとしてパック市場の出荷販売金額が前年同期比106.9%、自社シートマスクの出荷実績が前年比110%であることも併記し、調査と実績の両面から需要を示しています。
発表企業の読み解き:同社は、シートマスクを使う50〜70代以上の女性118名の調査で、購入時の重視点が「効果」83.1%、「成分」82.2%と8割を超えてトップになった点に注目する。
近年、化粧品市場全体で特定の美容成分を指名買いする「成分買い」がトレンドとなっているが、大容量シートマスクにおいても「コスパだけでなく、話題の成分や確かな効果を妥協したくない」という強いニーズがあることが浮き彫りになったと読み解く。
この結論を受け、プラセンタとナイアシンアミドのW美容液成分に真珠エキスを配合した「宝石日和 美容液マスク(透明感)」を開発し、毎日使える45枚入りの大容量でありながら成分買いのニーズを満たす商品として提案している。
この業界で次に出すなら:
化粧品の成分表示をどこまで理解して買っているかの調査
シートマスクの使用頻度と使うタイミングに関する調査
詰め替え・大容量パックへの需要に関する調査
05. 伝統素材と発酵のパワーを。60.2%が「健康維持・増進」を改善したいと回答
2026.04.30
伝統素材と発酵のパワーを。60.2%が「健康維持・増進」を改善したいと回答
株式会社ウィルミナ
化粧品・健康食品(生協チャネル中心の通販)
絞り込み50〜70代以上の生活協同組合の組合員女性226名
調査概要:50〜70代以上の生活協同組合の組合員女性226名を対象に、2025年5月にインターネットアンケートを実施(ウィルミナ調べ/クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)。「健康食品に関する」調査として、既存商品のリニューアル告知の背景データに使われています。
調査結果:「現在の身体の状況で気になること」のうち改善したい項目として、全体の60.2%が「健康維持・増進」を挙げました。年代を分けると50代では48.0%が「疲労」に悩んでいます。
商品告知型のリリースですが、%が本文に明記されているぶん引用しやすい部類です。ウィルミナは化粧品・健康食品それぞれで同じ「生協組合員女性」パネルを使い分けており、対象条件を固定して継続的にデータを取る運用が見えます。
発表企業の読み解き:同社は、50〜70代以上の生協組合員女性226名の調査で全体の60.2%が「健康維持・増進」を改善したいと回答し、50代では48.0%が「疲労」に悩んでいることから、年齢とともに健康と日々の活力維持に対する関心が高まっているとうかがえると読み解く。
自社を「Well-Being & Beauty Company」と位置づけ、化粧品を通じて培ってきた知見を活かし、外側だけでなく内側からのコンディションにも着目してインナーケアを支える健康食品の開発に取り組むと説明。
こうした健康への深いニーズに応えるため、2021年の発売以来支持されてきた「生黒酢黒高麗人参発酵黒にんにく」をリニューアルし、「4つの黒い健康素材」をテーマに成分を強化、続けやすさも追求した新商品として届けるとしている。
この業界で次に出すなら:
シニア世代が健康のために続けている習慣に関する調査
サプリメントの併用数と選び方に関する調査
「疲れが取れない」の自覚年齢に関する調査
06. 50歳以上の約半数に症状が見られる疾患 8割の女性が「骨盤臓器脱」を知らないと回答
2026.04.15
50歳以上の約半数に症状が見られる疾患 8割の女性が「骨盤臓器脱」を知らないと回答
株式会社三井メディカルジャパン
医療機器メーカー/骨盤臓器脱サポーター「フェミクッション」
絞り込み全国の20〜70代以上の女性300人
調査概要:全国の20代〜70代以上の女性300人を対象に、2026年3月24日〜25日にインターネット調査を実施(クロス・マーケティンググループ「Qiqumo」)。症状の有無で絞らず一般女性に聞くことで、疾患の認知度そのものを測っています。
調査結果:「骨盤臓器脱」という言葉を知らない人は79.7%。年代別に見ても40代85.0%、50代83.3%、70代以上81.7%と、どの世代でも8割前後で変わりませんでした。どのような状態かを「知らなかった」人も72.3%。家族に相談しづらい人は41.3%にのぼります。症状があったときの行動は「インターネットで調べる」35.3%が「すぐに医療機関を受診」27.0%を上回りました。「若いうちから知っておくべき」は77.3%です。
発表企業の読み解き:同社は、79.7%が「骨盤臓器脱」という言葉を知らず、72.3%が状態そのものを知らなかった結果から、正式名称が一般ワードになっておらず病名と実態の理解が進んでいないと読み解く。
代表取締役の三井桂子氏は「尿漏れや違和感があっても疾患と結びつかず、『年齢のせい』『体質のせい』と受け止められやすい」「デリケートな話題なので結果として、相談や受診の遅れにつながっている可能性があります」と述べ、出産後の女性にも起きる疾患だとして「『シニアだけの話』として片づけず、若いうちから知っていただくことが大切」と強調。
41.3%が相談しづらいとした結果を受け、専任のコールスタッフを配置した「フェミクッション電話相談窓口」の案内を強化していると提案する。
この業界で次に出すなら:
女性特有の疾患名の認知度を横断的に測る調査
医療情報を最初にどこで調べるかに関する年代別調査
家族に話しにくい健康の悩みに関する調査
07. 製薬メーカーと共同開発! 42.0%が保湿成分を重視、多機能スキンケア誕生
2026.04.08
製薬メーカーと共同開発! 42.0%が保湿成分を重視、多機能スキンケア誕生
株式会社ウィルミナ
化粧品・スキンケア(生協チャネル中心の通販)
絞り込み50〜70代以上の生活協同組合の組合員女性300名
調査概要:50〜70代以上の生活協同組合の組合員女性300名を対象に、2025年10月に「化粧品に関するアンケート」を実施(ウィルミナ調べ/クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)。新商品の開発背景を裏づけるデータとして脚注に置かれています。
調査結果:スキンケア選びで重視する点として「ヒアルロン酸・セラミドなど保湿成分が入っている」が42.0%、「効果のありそうな成分が配合されている」が34.3%でした。同社は成分重視のニーズを根拠に、製薬メーカーとの共同開発という商品特徴につなげています。調査は脚注1本分の分量で、リリース全体は商品告知が主体です。調査リリースではありませんが、%が明記されている点で引用には耐えます。
発表企業の読み解き:同社は、50〜70代以上の生協組合員女性300名の調査で、化粧品選びの重視点として「ヒアルロン酸・セラミドなど保湿成分が入っている」が42.0%、「効果のありそうな成分が配合されている」が34.3%に上った点から、成分を意識してスキンケアを選ぶ傾向、いわゆる「成分買い」が高まっているとみている。この傾向を受けて注目の美容成分である卵殻膜エキスを厳選し、製薬メーカーとの共同開発により「ランカクゲン 卵殻膜配合オールインワンゲル」を商品化したと説明。化粧水・乳液・美容液・クリームなど1品で8役をこなす多機能性でスキンケアにかかる時間と手間を大幅に短縮し、タイパとコスパの両面から無理なく続けられる設計だと位置づけている。
この業界で次に出すなら:
化粧品の「共同開発」表記が購入判断に与える影響の調査
オールインワン化粧品の使用理由と不満に関する調査
成分名の認知度と実際の理解度のギャップ調査
「悩みは4割、解決できているのは0.8%」の作り方
7本で最も鮮やかだったのは、ウィルミナの「まぶたスッキリスト」です。まぶたの下がりに悩む人は37.3%と約4割いるのに、いま使っている美容液で解決できていると答えた人は0.8%しかいない。この2問を並べるだけで、新商品が必要な理由が完成します。しかも設問は2つだけです。もうひとつは対象条件の固定。ウィルミナは「50〜70代以上の生協組合員女性」というパネルを繰り返し使うことで、商品ごとにゼロから設計せずに済ませています。ただし商品告知型は数値の開示が薄くなりがちで、%がまったく出ていないリリースもありました。引用する側としては、開示範囲の確認が要ります。数字を出したあとに、自社の言葉でその意味づけまで示せているか。各事例の「発表企業の読み解き」は、そこを見るための欄です。
美容・ヘルスケアの調査リリース活用に関するFAQ
Q. 美容・健康分野のプレスリリースで、調査データを活用する最大のメリットは何ですか?
A. 新商品の発売告知に客観的な根拠を持たせられる点です。単に「新商品が出ました」と伝えるだけではメディアや生活者の関心を惹きにくいですが、「ターゲット層の約2人に1人が悩んでいる」「既存製品で解決できている人はわずか0.8%」といった調査データを添えることで、その商品が今なぜ必要なのかという社会的背景や開発理由を説得力を持って提示できます。
Q. 1回のアンケート調査データを、複数の新商品リリースで活用することは可能ですか?
A. はい、ターゲット条件を固定して包括的なニーズや部位別の悩みを聴取しておけば十分に可能です。たとえば「目もとの悩み」を網羅的に聞いた1回の調査から、ある時は「目の下のたるみ」を引いて目袋シートの告知に使い、別の機会には「まぶたの下がり」を引いて専用美容液の告知に使うといった形で、調査データを使い回す継続的な資産として運用できます。
Q. 自社が扱う成分や疾患の認知度がまだ低い場合、どのように調査を設計すべきですか?
A. 「認知度が低い実態そのもの」をニュースの起点として設計するのが効果的です。たとえば「8割がその疾患名を知らない」「約9割がその素材の原産地を知らない」という認知ギャップを可視化することで、世の中に知られていない課題(お手入れの空白地帯や潜在リスク)を浮き彫りにし、啓発情報や専門家のコメントと合わせて自社の相談窓口・独自商品へと自然に接続できます。
参考:本記事で紹介した調査の一次情報
各事例のリンク先は、その調査の該当プレスリリースページです。利用企業の自社サイトに個別ページがある場合はそちらを、ない場合は配信元(PR TIMES/@Press)の該当リリースページを指しています。「発表企業の読み解き」は各社がリリース内で示している解説・提案を要約したもので、数値はすべて各社の公表値に基づいています。