会場テスト(CLT)は、その場で商品を実際に試してもらえるため、感想を単なるデータとして集めるだけではなく、リアルな感情の変化も観察可能です。
実際に手に取ってもらったり実物を見てもらうことが出来るため、試食や試飲、商品パッケージ、ポスター、TVCMの評価など、さまざまな調査が行えます。
なお、調査協力者を会場に集める方法は、事前にモニターをリクルートする方法と当日会場周辺の通行人に声をかける方法があります。
以下では、会場テスト(CLT)のメリットとデメリットを紹介します。
会場調査(CLT)を行うメリットは以下の通りです。
リリース前の商品や広告映像など、機密性の高い調査にも向いている
ユーザーのリアルな感情の変化を観察できる
回答内容を掘り下げることができる
テスト条件や環境を統一できる
会場調査(CLT)は商品やモニターなど、さまざまな情報を自社で管理できるため、情報が流出するリスクを抑えられます。
また、会場の明るさや温度、湿度などを一定に保つことができ、調査結果に偏りが生じにくいのも大きなメリットです。
会場調査(CLT)を行うデメリットは以下の通りです。
人手が必要
手間やコストがかかる
会場調査(CLT)を行う際は、会場の手配や商品の搬送などのさまざまな準備が必要です。そのため、それらを準備する手間や時間、会場費や人件費などのコストがかかります。
これらの点から会場調査(CLT)が難しい場合は、後ほど紹介する調査方法「ホームユーステスト」の検討もおすすめです。
以下では、会場テスト(CLT)の大まかな流れを紹介します。
まずは、会場テスト(CLT)を企画します。
この段階では、「新しいパッケージに対するファーストインプレッションの調査」や「新商品がターゲット層にマッチしているか」など、調査を行う目的と内容を明確にします。
先述の通り、事前にモニターをリクルートしたり当日会場周辺の通行人に声をかけたりして調査協力者を集めます。なお、事前にモニターを集める際は、調査会社に依頼する方法が一般的です。
会場選びは、適切なデータを取得するための大切なポイントです。以下のポイントを参考に、調査する目的や対象の商品などに合った会場を選びましょう。
収容人数
立地
防音性
対象者の導線の確保
空調環境
機材の搬入経路
インターネット環境 など
実施する場所をお探しの場合は、こちらをご参考ください
会場に集まったモニターに商品を使ってもらい、その感想やレビューをアンケートやインタビューで調査します。
インタビューを行う場合は聞き取りを行う調査員によっても回答の質に差が生じるため、事前に設問設定や想定問答を用意したり研修の時間を取ったりすると、より質の高いデータを入手できます。
調査後は、アンケートやインタビュー内容をまとめ、レポートを作成します。調査を実施する際にスマートフォンやタブレットなどの電子端末を使用すると、後からデータを入力する作業を省けるため効率的です。
対象者に実際に商品を見たり、触ったり、あるいは試飲、試食してもらいたい、更に調査結果を量的に把握したい、という場合に適する調査としては、会場調査(CLT)とホームユーステスト(HUT)の2つの調査手法が挙げられます。
会場に調査協力者を集める会場テスト(CLT)に対し、ホームユーステスト(HUT)は調査協力者がそれぞれの自宅で商品を使用して、アンケートに回答してもらいます。
ホームユーステストでは下記のようなケースで多く実施されます。
日常生活の中で自然な形で商品を利用してもらい、その感想を回答してもらいたい
利用に時間のかかる商品を試してもらう
複数回・複数日利用してもらう
自宅に商品を送付することになるため、会場テストと比較して、商品の管理や調査についての機密性が低くなることは避けられません。厳密な管理が必要のない商品に対する意見を集めたい場合に利用される調査方法です。
会場テスト(CLT)とホームユーステスト(HUT)の特徴をまとめると以下のようになります。
会場テスト(CLT) | ホームユーステスト(HUT) | |
調査実施場所 | 指定会場 | 自宅 |
期間 | 通常1日 | 期間の指定可能 |
機密性 | 高い | 低い |
調査でわかること | ・商品を試してみた感想・調査協力者の表情や感情の変化、行動・商品に対するファーストインプレッション | ・日常生活の中で商品を試してみた感想・商品を一定期間使ってみた感想 |
ホームユーステスト(HUT)のカンタン語句解説 ホームユーステスト(HUT)は、製品を実際に家庭で使用してもらい、その評価をアンケートで回答してもらう手法です。日用品…
会場調査は、試飲・試食やパッケージ評価など、さまざまな目的で活用できます。統一された環境と調査専門スタッフの管理のもとでテストが行われることから、ブレの少ない調査を実施することができます。
準備にやや時間や手間がかかり、会場費や人件費にコストがかかるという欠点がありますが、商品に対するファーストインプレッションや表情・感情の変化を細かく観察できるのが大きなメリットです。
また、回答を掘り下げて調査できるため、より有効なデータを取得できます。会場テストを依頼したい場合は、マーケティングリサーチ会社かセルフ型アンケートツールをご検討ください。
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