症状や悩みを抱える「当事者だけ」に絞り込んで実施されたQiQUMO活用調査リリース事例12選
対象者を広げすぎて数字が平均に埋もれるのを防ぎ、見出しが立つ強いファクトを抽出するスクリーニング手法
「病気と思わなかった」「原因を知らない」など、当事者内の認知の空白を浮き彫りにする設問設計のコツ
全体に聞いて有病率を把握した上で当事者のみを深掘りする、効率的な「二段構え」の調査設計
三井メディカルジャパンやクラシエ薬品など、母数が小さくても信頼性を損なわない実数・比率の開示ルール
集まった当事者の声や行動ギャップを、自社の専門性や製品・サービスの必要性へ結びつける読み解きの技術
調査リリースで難しいのは、聞く相手を絞ることです。母数を確保しようとすると対象が広がり、広げるほど数字は平均に寄って見出しが立たなくなります。
ここで紹介する12本は逆で、2026年にQiQUMOを使った調査のうち、症状や悩みを実際に持っている人だけに聞いたものを集めました。1万人から1,000人へ、2,000人から43人へ。事前スクリーニングで当事者を掘り出し、その人たちの中だけで割合を出す設計です。
母数は小さくなりますが、そのぶん「経験者の86.9%が病院に行っていない」といった、平均値では絶対に出てこない数字が立ち上がります。
各事例では調査結果に加えて、その数字を発表企業自身がどう読み解き、何を提案したのかを「発表企業の読み解き」としてまとめました。
2026.08.26
株式会社三井メディカルジャパン
医療機器メーカー/骨盤臓器脱の医療下着「フェミクッション」
絞り込み50代以上の女性1,000人 → 症状経験者92人(9.2%)→ 本調査69人
調査概要:50代以上の女性1,000人にスクリーニングを行い、「何かが下がってくる」等の違和感を経験した9.2%(92人)のうち69人を本調査対象に、2026年8月21日〜24日にインターネット調査を実施(クロス・マーケティンググループ「QiQUMO」))。検索行動の背景にある自己対処の実態を探る設計です。
調査結果:症状を初めて感じた年代が50歳より前だった人は34%と、約3人に1人。違和感を覚えたときの最初の行動は「特に何もしなかった」41%が最多で、「医療機関を受診した」は4%にとどまりました。
何らかの自己対処を行った人は59%、理由は「まず自分でできることを試したかった」54%が1位。その自己対処を半年以上続けた人は49%にのぼります(本調査の母数は69人)。
発表企業の読み解き:同社は代表取締役・三井桂子氏のコメントで、「恥ずかしいから」という理由以上に「まず自分でできることを試したい」という女性が多く、骨盤底筋体操や生活上の工夫など各自が自分なりの方法で対処していると読み解く。
違和感を抱えたまま長期間セルフ対策を続ける人もいると指摘し、インターネットで簡単に情報を探せる時代だからこそ、正しい情報にたどり着き自分の状態に合った選択肢を知ることが大切だと訴える。
自社の「フェミクッション」も骨盤臓器脱による違和感を抱える人の日常生活を支える選択肢の一つと位置づけ、症状を一人で抱え込まず「何かおかしい」と感じた段階から正しい情報を知り、必要に応じて医療機関へ相談してほしいと呼びかける。薄さ・目立ちにくさ・装着の簡単さというニーズに応え、ベルトレスタイプや4色展開へ改良を続けているとも述べている。
この業界で次に出すなら:
女性特有の症状で受診をためらう理由に関する年代別調査
産後の骨盤底筋トラブルと相談先に関する実態調査
検索で見つけたセルフケア情報の信頼度に関する調査
2026.08.04
丸善製薬株式会社
化粧品・健康食品向け天然由来成分(植物エキス)原料メーカー
絞り込み20〜60代女性10,000名 → 関心層6,398名 → 頭皮に悩みを持つ1,000名
調査概要:20〜60代の女性10,000名にスクリーニングを行い、ヘアケア・頭皮ケアに興味関心がある6,398名を経て、頭皮に悩みを持つ1,000名を本調査対象に設定。2026年3月・4月にインターネットアンケートを実施しました(株式会社クロス・マーケティングのQiQUMOを使った調査)。今回の12本で最大の絞り込み規模です。
調査結果:髪に何らかの悩みを感じている女性は約95%、頭皮に何らかの悩みを感じている女性は約65%。頭皮の「かゆみ」に悩む人は年代を問わず約20%で、20代・50代・60代では頭皮の悩みの第1位でした。
髪の悩みの1位は年代で分かれ、20代・30代は「ダメージやパサつき」、40〜60代は「白髪」。「うねり」は全年代で第2位です。頭皮の状態悪化が髪の状態悪化に関係していると考える女性は約76%でした。
発表企業の読み解き:同社はまとめとして、髪や頭皮の悩みが幅広い年代の女性に見られること、特に髪の悩みでは年代によって上位項目が異なる一方、頭皮の悩みでは「かゆみ」が年代を問わず一定の関心を集めていることが確認されたとしている。
そのうえで、今回の調査で得られた知見を基に、髪と頭皮の関係に着目し、その課題解決につながる化粧品原料の研究開発および提案を推進していく方針を示す。詳細な調査結果は自社の総合プロダクトガイドで公開するとしている。
この業界で次に出すなら:
シャンプーの選定基準と成分表示の理解度に関する調査
白髪ケアの開始年齢と選ぶ手段に関する年代別調査
頭皮ケア製品の使用継続率と離脱理由の調査
2026.07.13
医療法人社団マイクロ会
医療機関/泌尿器科・男性不妊「銀座リプロ外科」
絞り込み事前調査1,500人 → 違和感・不安あり421人 → 本調査300人
調査概要:全国の20〜50代の成人男性を対象に、事前調査1,500人のうち「陰茎に何らかの違和感や不安がある」と回答した421人から300人を抽出。2026年5月27日〜28日にインターネット調査を実施しました(株式会社クロス・マーケティングのセルフ型アンケートツール「QiQUMO」を活用)。
調査結果:45%が小学生から高校生までの思春期に違和感に気づいていた一方、93%(278人)は当時それを「病気」と認識していませんでした。当時の対応は「個人差だと思い、気にしなくなった」43%が最多。不妊との関係については92%が正確に知らないと回答しています。
相談先については「誰にも相談できない・誰に相談したらよいか分からない」が51%と過半数に達しました。治療に前向きな人は29%で、障壁の1位は「費用が心配」40%です。
発表企業の読み解き:同院は、45%が思春期に陰茎の違和感に気づきながら93%が当時それを病気と認識していなかった点を問題として読み解いている。
銀座リプロ外科の永尾光一院長(院長・医師)は、陰茎湾曲症は「症状の有無だけで判断する病気ではない」とし、将来的に性交障害が予想されるかどうかが重要な判断基準になると指摘。症状が軽い場合でも医学的な評価が必要だと述べる。
また51%が「相談先が分からない」と答えた点を課題に挙げ、夏休みは保護者と身体の悩みについて向き合える貴重な機会だと提案している。
同院は今後、思春期の子どもを持つ保護者が相談しやすい情報発信と環境づくりに取り組み、早期発見・早期相談につながる環境をつくっていく方針を示している。
この業界で次に出すなら:
思春期の子どもが体の悩みを誰に相談しているかの当事者調査
学校の性教育で扱ってほしい内容に関する保護者調査
自由診療クリニック選びで患者が重視する情報源の調査
2026.06.29
医療法人社団マイクロ会
医療機関/泌尿器科・リンパ浮腫「銀座リプロ外科」
絞り込み足のむくみ・腫れを経験し、足のトラブルに関心がある女性120人
調査概要:現在または過去に足のむくみ・腫れを経験し、蜂窩織炎・リンパ浮腫に関心がある女性120人を対象に、2026年5月27日〜31日にインターネット調査を実施(株式会社クロス・マーケティングのセルフ型アンケートツール「QiQUMO」を活用)。リリースには「一般女性全体ではない」旨が明記されています。
調査結果:「蜂窩織炎」を知らない人は52%(62人)。現在もむくみ・腫れがある人は64%で、対処法は「入浴・温める」40%が最多、「医療機関に相談している」はわずか8%でした。
むくみのある足に赤み・熱感・痛みを経験した人は37%(45人)いましたが、そのうち58%(26人)は相談・受診していません。疾患の説明を読んだあとに「自分のむくみがリスクだと気づいた」層は74%に達しました。
発表企業の読み解き:銀座リプロ外科の永尾光一院長(院長・医師)は、足のむくみはよくある不調として見過ごされがちだが、赤み・熱感・痛みが出た場合は蜂窩織炎などの感染症が関係している可能性があると読み解く。
特にリンパ浮腫のある人や乳がん・子宮がんの治療でリンパ節を切除した経験がある人は繰り返しやすく重症化にも注意が必要とし、梅雨から夏は汗や蒸れ、虫刺され、小さな傷、水虫など皮膚トラブルが起こりやすい時期だと指摘。
今回の調査で課題と感じた点として「むくみ専門の医療機関がわからない」という回答の多さを挙げ、相談先が分からなければ受診が後回しになると述べる。
赤みの広がりや発熱を伴う場合は自己判断で様子を見ず皮膚科・内科・リンパ浮腫外来へ早めに相談するよう促し、正しい情報を届けることも医療機関の社会的役割の一つだとしている。
この業界で次に出すなら:
下肢のむくみを職業別(立ち仕事・座り仕事)で比較する調査
セルフケアで様子見した期間と受診の遅れに関する調査
医療用弾性ストッキングの認知度と着用継続率の調査
2026.04.22
株式会社三井メディカルジャパン
医療機器メーカー/骨盤底ケア・医療下着
絞り込み15歳以上の女性1,000人 → 尿漏れ経験者328人(10代27人/20〜50代182人/60代以上119人)
調査概要:15歳以上の女性1,000人にスクリーニングを行い、「尿漏れが以前あった」「現在もある」と回答した328人を分析対象に、2026年3月27日〜4月8日にインターネット調査を実施(調査機関:クロス・マーケティング社/調査システム:QiQUMO)。世代を3区分に割って比較しています。
調査結果:きっかけの1位は「くしゃみをした時」57.3%(188名)。医療機関を受診していない人は86.9%(285名)にのぼり、60代以上では93.3%に達します。
注目は世代で困る場面が変わる点で、10代は「仕事中や学校」25.9%、20〜50代は「仕事中や学校」と「長時間の外出」がともに23.1%、60代以上は「長時間の外出」27.7%が最多。10代の40.7%は誰にも相談していませんでした。
発表企業の読み解き:同社は代表取締役・三井桂子氏のコメントで、尿漏れは「まずは自分で何とかしたい」と考えられやすい悩みであることが今回よりはっきり見えてきたと読み解く。
一方で20〜50代では仕事や外出、60代以上では長時間の外出、さらに10代でも学校生活の中で困りごととして現れており、世代によって事情が異なるとし、尿漏れは特定の年代だけの悩みではなく、それぞれの生活の中で表れ方が違う課題だと整理している。だからこそ我慢を前提にするのではなく、それぞれの暮らしに合った支え方が必要だと主張。
骨盤底筋サポートショーツ「フェミクッションハピネス」を、そうした日常の不安を軽減し普段通りの外出や仕事時間を支える選択肢の一つとして提案し、パッドだけでは不安が残る人や自然に日常生活を送りたい人に向けたサポートを目指すとしている。
この業界で次に出すなら:
学校生活で言い出しにくい体の悩みに関する10代調査
スポーツ・部活動中の尿もれと競技継続への影響調査
介護現場での排泄ケアに対する当事者の受け止め調査
2026.04.09
株式会社ウィルミナ
化粧品・ヘアケア(生協向け企画開発/ブランド事業)
絞り込み悩みを持つ50〜70代以上の女性271名
調査概要:「悩みをお持ちの」50〜70代以上の女性271名を対象に、2025年5月にインターネットアンケートを実施(ウィルミナ調べ/クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)。年代ではなく「その悩みを持っているか」で対象を切っている点が特徴です。
調査結果:ポツポツ悩みを持つ人の半数以上が「6年以上悩んでいる」と回答し、悩みは50代から70代まで幅広い年代に分布していました。部位としては「首、デコルテ」が最も多く挙がっています。
ただしこのリリースは個別の%や実数をほとんど開示しておらず、数値よりも「長期化している」という定性的な事実を軸に据えた構成です。数字を見出しに使う場合は、開示範囲の狭さに注意が必要な例と言えます。
発表企業の読み解き:同社は、「ポツポツ悩み」を持つ人が50代〜70代の幅広い年代に存在し、その半数以上が「6年以上悩んでいる」と回答したことから、非常に根深く深刻な悩みであると読み解いている。
悩みのある部位は「首、デコルテ」が最も多く、複数個が広範囲に広がっている傾向があることも指摘。加えて新商品のコンセプト調査では、時間をかけずに広範囲を一気にケアできる「簡便さ」と、確かな「効果感」を求める声が多く寄せられたとし、これを受けてイボンヌシリーズの原点である「簡単・効果感」に回帰したと説明する。
毎日のスキンケアとして手軽に取り入れられるトナーパッドを採用し、3分貼ってふきとるだけでサリチル酸とフルーツ酸が角質にアプローチする「イボンヌ つるんとシート」の発売に至ったとしている。
この業界で次に出すなら:
長年放置している肌悩みの「あきらめ年数」に関する調査
市販の角質ケア製品に対する不安と使用中止理由の調査
シニア女性が化粧品情報をどこで得ているかの調査
2026.03.24
クラシエ薬品株式会社
医薬品メーカー/漢方・OTC医薬品
絞り込み20〜40代女性600名 → 「悩んだことがある」層(約2人に1人)で深掘り
調査概要:全国の20代〜40代の女性600名を対象に、2026年2月9日〜10日にインターネットアンケートを実施(クラシエ調べ/クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)。全体に悩みの有無を聞いたうえで、悩み経験者だけを母数に据えて深掘りする二段構えです。
調査結果:20〜40代女性の約2人に1人が肌の“ポツポツ”に悩んだことがあると回答。悩み経験者に絞ると、気になる部位は「顔(全体)」61.9%が最多でした。そのポツポツが「いぼ」である可能性を知らない人は76.1%、いぼに効く市販薬の存在を知らない人は58.6%。
一方で「対処したい」は全世代で4割以上あり、認知さえ埋まれば動く層が控えていることが読み取れます。
発表企業の読み解き:同社は、肌の「ポツポツ」に悩んだ経験がある人が約2人に1人いる一方、悩んでいる人の76.1%がそれが「いぼ」であることを知らず、58.6%が「いぼ」に効く市販薬を知らないという情報不足を課題として読み解いている。
市販薬を知らない層でも20%以上が対処したい意向を示した点にも触れる。そのうえで「ターンオーバーは約28日」とされるのは健康な20代が目安であり、30代以降は周期が長くなると解説し、薄着の季節を前にした早めの対策を推奨。
「いぼ」はターンオーバーの滞りによる古い角質の蓄積状態だとして、ハトムギ由来のヨクイニンでターンオーバー周期を正常化させ、からだの中から改善できると提案する。
飲み薬のメリットとして目周りなど塗布しにくい部位にも対応できる点を挙げ、「新ヨクイニンタブレットクラシエ」に結びつけている。
この業界で次に出すなら:
セルフケアで様子を見た肌トラブルの受診タイミング調査
市販薬の効能表示をどこまで読んでいるかの実態調査
漢方系OTCの選び方と相談相手に関する調査
2026.03.19
カイゲンファーマ株式会社
医薬品メーカー/医療用・一般用医薬品、診断薬
絞り込み20〜50代女性400名 → 「くすみが気になる」184名(46.0%)で深掘り
調査概要:全国の20〜50代女性400名を対象に、2026年2月5日にインターネット調査を実施(Qiqumoを使用)。「くすみが気になる」と答えた46.0%(184名)を母数に、色調・原因認知・対策実施状況を掘り下げています。
調査結果:気になるくすみの色は「茶色っぽい」53.8%に次いで「黄色っぽい」が31.0%と、約3人に1人。ところが黄ぐすみの原因を知っている人は15.8%にとどまり、原因物質である「カルボニル化」を知らない人は94.8%に達しました。
黄ぐすみ対策を実施していない人は90.8%。その未対策者のうち52.1%が「今後ケアしたい」と答えており、認知の空白がそのまま市場の余白になっています。
発表企業の読み解き:同社はまとめで、黄ぐすみ対策がほぼ未着手という現状と、その背景にある「情報不足という壁」を課題として読み解いている。
正しい情報をもとに「外側×内側」の対策を行うことがポイントだとし、外側は日焼け止め・日傘・帽子・サングラス、内側はバランスの取れた食事や必要な栄養素を補うサプリメントを具体例に挙げ、習慣化しやすいものを取り入れることから黄ぐすみケアを始めてはどうかと提案する。
商品開発部担当者のコメントでは、紫外線対策は日常になりつつある一方で黄ぐすみは原因を知らないまま見過ごされがちであり、未対策者の半数が「これからケアしたい」と答えた一方で「カルボニル化」の認知は低いと指摘。
同社はこの調査結果を参考に、原因・対策の認知度向上と研究・開発に取り組むとしている。
この業界で次に出すなら:
肌の色ムラ・くすみを何のせいだと考えているかの原因帰属調査
美容成分名の認知度と購入判断への影響に関する調査
紫外線対策を年間通じて行っている人の割合調査
2026.03.16
株式会社三井メディカルジャパン
医療機器メーカー/ウロギネコロジー領域
絞り込み60代以上の男性2,000名 → 前立腺全摘除術を受けた49名 → 有効回答43件
調査概要:全国の60代以上の男性2,000名にスクリーニングを行い、前立腺がんと診断され全摘除術を受けた49名を抽出、有効回答43件を分析。2026年3月4日〜10日にインターネット調査を実施しました(株式会社クロス・マーケティングのセルフ型アンケートツール「QiQUMO」)。
調査結果:術後に尿漏れを経験した人は76.8%(33名)、現在も尿漏れがある人は41.9%(18名)。手術から3年以上経過した31名に限っても35.5%(11名)が「現在も尿漏れ」と答えています。
改善の可能性を「知らなかった」人は55.8%(24名)、生活に何らかの不安・不便がある人は46.5%(20名)。母数43件と小さいぶん、リリースでは%と実人数を必ず併記する形をとっています。
発表企業の読み解き:同社は、前立腺がん術後の尿漏れについて、代表取締役・三井桂子氏のコメントで「患者さんご本人にとって非常に切実でありながら、周囲に相談しづらく、我慢されやすい悩み」だと読み解く。
悩みや負担がある一方で、対策製品の受け止め方には個人差がありそうだとも述べている。銀座リプロ外科院長・泌尿器科医の永尾光一氏は、前立腺全摘除術後の尿漏れは泌尿器科の診療現場では決して珍しくないとしたうえで、命に直接関わる症状ではないからこそ「仕方がない」と受け止められやすいが、実際には生活の質や社会生活に関わる課題だと指摘する。
同社は55.8%が改善可能性を知らなかった点や67.4%が「Xホールド®」を知らなかった点を挙げ、会陰部を支えて尿道括約筋機能を補助する同製品を選択肢として示している。
この業界で次に出すなら:
がん治療後の後遺症とQOLに関する術後経過年数別調査
術前説明で聞いた内容と実際の経過のギャップ調査
就労世代のがんサバイバーの職場での困りごと調査
2026.03.10
クラシエ薬品株式会社
医薬品メーカー/漢方・OTC医薬品
絞り込み30〜70代男女5,000名 → 口やのどの渇きに困っている1,729名
調査概要:30〜70代の男女5,000名にスクリーニングを行い、口やのどの渇きに困っている1,729名を本調査対象に設定(クラシエ調べ/インターネット調査QiQUMO)。漢方セラピーシリーズの新商品「白虎加人参湯」発売に合わせた配信で、調査は開発背景の根拠として使われています。調査期間の記載はありません。
調査結果:口やのどの渇きで困っている人は約19.4%と、およそ5人に1人。にもかかわらず、50代以上の6割以上が「特に何もしていない」または「水分補給のみ」で済ませていました。
一方、漢方薬による対処を「試したい」と答えた人は約47.1%。困っている人は一定数いるのに手段が知られていない、という構図を5,000名規模のスクリーニングで裏づけた事例です。商品告知型のリリースですが、抽出設計は本格的です。
発表企業の読み解き:同社は、30〜70代の男女5,000名のうち約19.4%が「口やのどの渇きで困っている」と回答し、悩む1,729名のうち50代以上の6割以上が「特に何もしていない/水分補給のみ」だった点を、対処が進んでいない実態として読み解いている。
対処しない理由は「対処方法を知らない」が最多で、シニア世代では「医療機関に行くほどではない」「がまんできる」といった回答が多かったことにも言及する。一方で漢方薬での対処について約47.1%が「試したい」と回答した点に着目し、市場には口やのどの渇きを改善する内服用商品がほとんど存在しない状況を課題として指摘。
この需要に応えるため、漢方セラピーのゴールドシリーズに「白虎加人参湯」を新たに追加したと結論づけている。
この業界で次に出すなら:
自覚症状はあるが受診も市販薬も使っていない層の実態調査
漢方薬に対するイメージと選択のハードルに関する調査
シニア層の口腔の不調と食事・会話への影響に関する調査
2026.02.06
クラシエ薬品株式会社
医薬品メーカー/漢方・OTC医薬品
絞り込み20〜40代男女1,200名 → 2025年の春と秋に花粉症症状を実感した300名
調査概要:全国の20〜40代男女1,200名のうち、2025年の春と秋に花粉症の症状を実感していた300名を本調査対象に、2026年1月5日にインターネットアンケートを実施(クラシエ調べ/クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)。定量調査に加え、漢方薬を日常的に服用している女性14名へのグループインタビューを併用しています。
調査結果:約60%が症状やシーンに合わせて対策を使い分けており、その軸は「症状の強さ」27.0%、「シーン」21.3%、「時期」11.0%の順。対策の実施率は「マスクの着用」58.3%、「目薬・点鼻薬の使用」42.7%が上位で、「市販の漢方薬を服用」は11.7%、30代女性では28.6%でした。
随伴症状として30代男性の27.3%が「集中力の低下」、30代・40代女性の24.2%が「肌荒れ」を挙げています。
発表企業の読み解き:同社は、花粉症の人の約60%が症状の強さ・シーン・時期によって対策を使い分けている実態を読み解いている。
市販漢方薬の使用は全体で11.7%ながら30代女性では28.6%と高く、眠気の悩みも30代女性が25.0%と最多だったことから、眠気を避けたい人が漢方薬を選択している可能性がうかがえるとする。
漢方ワンポイントアドバイス(クラシエ薬品 学術担当)では、小青竜湯や辛夷清肺湯には眠くなる成分が含まれていないため、仕事や学業、運転などで眠くなりたくない人にも適していると解説。
漢方薬も症状や体質にあわせた使い分けが大切だとし、顆粒・錠剤など剤形や包装も多様なので薬剤師や登録販売者に相談して自分に合うものを探すよう提案。症状タイプ別に4種類の漢方薬を紹介している。
この業界で次に出すなら:
通年性アレルギーの症状と対策の使い分けに関する調査
市販薬と処方薬の併用実態と使い分けの判断基準調査
花粉飛散量の予報をどこまで行動に反映しているかの調査
2026.01.14
株式会社ウィルミナ
化粧品・ヘアケア(生協向け企画開発/ブランド事業)
絞り込み30〜40代女性1,000名 → 「白髪がある」694名(69.4%)で深掘り
調査概要:30代〜40代の女性1,000名を対象に、2025年12月にインターネットアンケートを実施(ウィルミナ調べ/クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)。全体で白髪の有無を確認し、「ある」と答えた694名を母数に据えてケア実態を掘り下げています。
調査結果:白髪が部分的〜全体的にある人は69.4%(694名)。30代前半でも47.9%と約2人に1人が該当します。白髪がある人のうち72.7%(505名)が見た目への影響を気にしており、30代前半でも66.9%が気にしていました。
ところが過去1年以内に白髪ケアをした人は62.0%にとどまり、約40%は気にしながら手をつけていません。30代前半に限ると未ケア率は45.3%に上がります。
発表企業の読み解き:同社は、白髪による見た目への影響を気にしている人が72.7%に上る一方、白髪ケアをした人は62.0%にとどまり約4割が未ケアである点に着目する。
この差について、「この程度であれば…」と見過ごしている人や、部分的に少しある状態へのケア方法を迷っている人が少なくない可能性がうかがえると読み解いている。白髪の主な原因は加齢と遺伝だが、ストレス、栄養不足、生活習慣の乱れなどにより加齢以外でも白髪を早める可能性があると説明し、30代前半から白髪悩みを実感している人はまず食事や睡眠の質をチェックする必要がありそうだと提案。
そのうえで、すでにチラつく白髪も見逃さずホームケアアイテムを活用し、見た目印象をポジティブに維持していこうと呼びかけ、自社のカラートリートメントを紹介している。
この業界で次に出すなら:
白髪染めをやめた人の理由と代替手段に関する調査
「気になるが放置している」美容課題の年数に関する調査
ヘアカラー剤の頭皮トラブル経験と選び直しの調査
12本を並べると、当事者調査の勘所は3つに整理できます。
1つめは、スクリーニングの過程を隠さないこと。三井メディカルジャパンが「2,000名→49名→有効回答43件」と開示し、%と実人数を必ず併記しているのは、小さな母数を弱点ではなく設計の証拠として見せるためです。
2つめは、当事者の中の「知らない」を測ること。蜂窩織炎を知らない52%、黄ぐすみの原因を知らない94.8%——認知の空白は、自社が埋めるべき余白そのものです。
3つめは、母集団全体に聞いてから該当者で割り直す二段構え。クラシエやウィルミナのように、全体の有病率と当事者の実態を1本の調査で両方出せます。
自社の顧客の中に、まだ数えられていない当事者はいませんか。数字を出したあとに、自社の言葉でその意味づけまで示せているか。各事例の「発表企業の読み解き」は、そこを見るための欄です。
A. 対象を広げすぎると回答が平均化されて無難な結果になりがちですが、症状や悩みを抱える当事者だけに絞ることで、「経験者の86.9%が病院に行っていない」「45%が思春期に気づいていたが93%は病気と認識せず」といった、世間の通念を覆す強いニュースバリューのある数字を抽出できる点です。
A. スクリーニングの抽出プロセスを明確に開示し、パーセンテージ(%)と実人数(名)を必ず併記することで十分に信頼性を担保できます。たとえば「2,000名にスクリーニングを行い、該当した49名から有効回答43件を回収」と明記すれば、母数の小ささは弱点ではなく「出現率が低い当事者を厳密に捉えた精度の高い調査」としての説得力に変わります。
A. 当事者の中にある「認知の空白」や「対処のギャップ」に着目することです。「悩んでいるのに約6割が正しい原因や市販薬を知らない」「不満はあるが自己対処で我慢している」といった実態を可視化することで、解決策に出会えていない空白地帯を示し、その受け皿として自社の製品や相談窓口を必然性を持って提案できます。
各事例のリンク先は、その調査の該当プレスリリースページです。利用企業の自社サイトに個別ページがある場合はそちらを、ない場合は配信元(PR TIMES/@Press)の該当リリースページを指しています。「発表企業の読み解き」は各社がリリース内で示している解説・提案を要約したもので、数値はすべて各社の公表値に基づいています。