オンラインインタビューとは|簡単解説

オンラインインタビューとはWeb実施するインタビュー調査

オンラインインタビューのカンタン語句解説

オンラインインタビューとは、インターネットを経由して行うインタビュー定性調査のことです。一方で、対面で行うインタビューはオフラインインタビューと呼ばれています。

オンラインインタビューの詳細解説

オンラインインタビューは、「Zoom」や「Google Meet」「Whereby」などのビデオ通話ができるアプリやツールを使用して行うインタビュー調査です。

新型コロナウイルスの影響もあり、回答者の意見や率直な感想など、数値化できないような情報を集める「定性調査」の手段として急速に広まっています。

オンラインインタビューのメリットとデメリット

徐々にあたり前になりつつあるオンラインインタビューには、メリットがある一方でデメリットもあります。

オンラインインタビューのメリット

オンラインインタビューのメリットは以下の通りです。

  • 通信環境があれば時間や場所に関係なくインタビューできる
  • リラックスした状態でインタビューできる
  • インタビューの交渉がしやすくなる

オンラインインタビューは直接対面する必要がないため、インタビューの移動にかかる時間を大幅に減少できます。

また、日本国内だけではなく海外にいる人ともつながれるため、より幅広い層をターゲットにすることが可能です。

オンラインインタビューのデメリット

オンラインインタビューのデメリットは以下の通りです。

  • 通信速度や機材・接続トラブルによって中止となるリスクがある
  • 使うツールによって対象者にアプリをダウンロードしてもらう必要がある
  • デバイスによって使用できる機能や動作が異なる

オンラインインタビューは、ビデオ通話ができるアプリやサービスを使いこなせることが前提となります。、そのため対象者がパソコンやスマートフォンの操作に慣れている方や、インターネットに抵抗のない方に絞られる傾向にあります。

できるだけ幅広い層の意見を取り入れたい場合は、対象者の招集方法を工夫したりツールの導入方法や操作方法などのサポートを行ったりすることが大切です。

また、通信・機材トラブルはオンラインインタビューならではのトラブルです。インタビューが中断してしまわないよう、事前のテストを入念に行いましょう。

5ステップでわかる、オンラインインタビューの流れ

以下では、オンラインインタビューの一般的な流れを紹介します。

ステップ1.調査協力者を募る

調査協力者を募る方法には、以下のようなものがあります。

  • 顧客リストを使用する
  • 調査会社のモニターを使用する
  • 事前アンケートを実施する
  • クラウドソーシングを使用する
  • 知り合いに依頼する

自社商品・サービスを使用している顧客の生の声を聞きたい場合は、顧客リストを使用するとスムーズでしょう。しかし、対象者が商品やサービスのファンである可能性があり、中立的な意見を聞けない場合もあります。

その場合は、調査会社のモニターや事前アンケートなどで対象者条件に合う方を募り、インタビューを実施するのがおすすめです。

ステップ2.日程や使用するツールを決める

次に、集まった調査協力者とインタビューを実施する日程や使用するツールを決めます。日程を決める際には、インタビューのおおまかな内容と所要時間を伝えると親切です。

ツールは、対象者が普段使い慣れているものを使用すると当日のオンラインインタビューがスムーズに進みます。

ただし、ツールによっては無料版だと機能制限や時間制限が設けられているため、事前によく確認しておきましょう。

オンラインインタビューで使用できるツール

ツール名料金時間制限画面共有チャット機能録画機能
Zoom無料〜31,250円/年無料版は最大40分間
Google Meet無料〜2,040円/月・1対1の場合は24時間 ・3人以上の場合は1時間◯※有料
Whereby無料〜99.90ドル/年無料版は最大45分間◯※有料
Chatwork無料〜960円/月時間制限なし
※人数制限あり・ フリープラン:1対1の最大2名まで
・ 有料プラン:最大14名まで
Skype無料100時間/月

ステップ3.接続テスト・リハーサル

先述の通り、オンラインインタビューでは通信・機材トラブルが発生する恐れがあります。そのため、インタビュー実施前には接続中に音声が途切れたり映像が乱れたりしないかを入念にチェックしましょう。

ステップ4.インタビュー実施

インタビューを実施します。インタビュー中に録画をする場合や写真を撮る場合は、対象者に許可を取りましょう。

ステップ5.インタビュー内容をまとめる

インタビュー中にメモした内容や録画したものをまとめて終了です。インタビューのまとめ方は、客観的な視点でインタビュー内容を簡易的にまとめたり提言を盛り込んだりなど、レポートを作成する目的や共有する相手によって異なります。

オンラインインタビューでできる調査

オンラインインタビューでできる調査は、「デプスインタビュー」と「グループインタビュー」「エスノグラフィー」です。以下では、それぞれの調査の特徴を解説します。

デプスインタビュー

デプスインタビューは、1対1でインタビューする調査手法です。1人1人の話をじっくりと聞くことができ、より深い情報を得られます。 

グループインタビュー

グループインタビューは、インタビュアーが複数の調査対象者に質問を投げかけ、自由に発言をしてもらう調査手法です。

オフラインインタビューの場合は10人近くの人数で行うことがありますが、オンラインインタビューの場合は声がかぶったり誰が発言しているのかわからなくなったりする可能性があるため、3〜5人程度の少人数で行うのを推奨します。

エスノグラフィー

エスノグラフィーとは、調査員が直接対象者の生活の中に入って調査をする手法です。

多くの場合、対象者の行動パターンや無意識的な言動などを観察し、アンケートやインタビューではわからない新しいニーズや課題を発見する目的で行われます。

オンラインでは、対象者によるライブストリーミング中継をもとに、無意識的な行動や言動を調査します。

オンラインインタビューのまとめ

オンラインインタビューは、インターネットを経由して行うインタビュー調査のことで、オフラインインタビューよりも手間や時間、コストを削減できます。

機材・接続トラブルが発生する可能性があったりデバイスによって使用できる機能や動作が異なったりなどの欠点があるものの、これらは事前の対策でカバーすることが可能です。

1対1のデプスインタビューの他に、グループインタビューとエスノグラフィーも行えるため、目的に合わせた調査を行いましょう。

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