オンライン学習プラットフォームが受講者評価を実施。QiQUMO活用でカリキュラム刷新

オンライン学習プラットフォームが受講者評価を実施。QiQUMO活用でカリキュラム刷新

オンライン学習では、コンテンツの質や講師の教え方がサービス継続の鍵を握ります。NTアカデミーではプログラミング、英会話、資格対策などの新規講座を立ち上げるにあたり、受講者の満足度や改善点を可視化する目的でWEBアンケートプラットフォーム「QiQUMO」を導入。

マトリクス設問や数値入力を駆使し、短時間で多角的な評価を実現したうえ、自由入力欄で細かな要望を収集。自動レポート機能で「講座ごとの満足度分布」や「改善要望の傾向」を一覧化し、毎週の運営会議に活用しています。

以下では、実際の設問例、集計結果をもとにした学びや改善施策、そして成果を具体的にご紹介します。

講座別アンケート設計~受講者ニーズを逃さない工夫~

NTアカデミーでは、講座開講直後から受講者の声を逃さず拾うため、QiQUMOでアンケート設計を行いました。質問項目は以下のとおりです。


【複数選択】受講している/受講した講座をすべて選択してください。

  • プログラミング基礎コース
  • 英会話ビギナーコース
  • ITパスポート対策コース
  • その他(自由記入可)

【単一選択】講師の教え方に満足していますか?

  • はい(満足している)
  • どちらともいえない
  • いいえ(不満がある)

【数値入力】講座の難易度を1(とても易しい)~5(とても難しい)で評価してください。


【マトリクス設問】以下の項目を1(非常に不満)~5(非常に満足)の5段階で評価してください。

  • 動画のわかりやすさ
  • 課題の達成度(提出課題の質やクリア度)
  • サポート対応(質問への回答速度、丁寧さ)
  • 教材の質(テキストやスライド、図解の充実度)

【自由入力】「追加してほしいカリキュラムや改善要望があればご自由にお書きください。

QiQUMO活用のポイント

  • マトリクス設問:複数の評価項目を一画面にまとめられるため、受講者は途中で混乱せず回答に集中できました。設問数を抑えながらも満足度の全体像をすぐに把握できる仕組みです。
  • 数値入力:講座ごとの「難易度認識」を数字で可視化することで、「初心者向け/上級者向け」の調整が的確におこなえました。
  • 自由入力のタグ付け分析:「教材に図解を増やしてほしい」「サポートの回答が遅い」といった細かな声を自動でタグ化し、優先的に改善すべき項目を明確化。

複数講座の受講組み合わせを把握する質問設計

受講講座の複数選択質問により、受講者が同時並行で学んでいる講座を可視化できました。たとえば、プログラミング基礎とITパスポートを同時に受講しているケースが全体の25%を占め、基礎知識の相関性が高いことがわかります。

また、QiQUMOの属性フィルタを使って「20代大学生」「30代社会人」「60代シニア」など世代別の受講傾向を比較。「英会話ビギナーコースは20代が7割を占める一方、プログラミング基礎コースは30代社会人の受講率が高い」という傾向を把握できたため、マーケティング戦略や広告配信のターゲティング精度が向上しました。

講師評価と難易度把握を同時に行う設問構成

「講師の教え方に満足していますか?」という単一選択質問により、講師ごとの満足度をまずざっくり把握。そのうえでマトリクス設問で「動画のわかりやすさ」「サポート対応」を細かく評価するフローを設計しました。

たとえば、ある英会話講師は「教え方」に高評価が集まる一方で、「サポート対応(質問の返信速度)」のスコアが低めだったため、サポートチームに連絡経路を見直すよう指示。数値入力で「難易度3」を指摘した受講者に対しては追加フォローのメールを配信し、学習頻度を高めてもらう工夫もおこないました。

自由回答から改善ポイントを絞り込むコツ

自由入力欄では「動画内の専門用語に図解がほしい」「課題のフィードバックが詳細だと助かる」といった具体的な要望が寄せられました。

QiQUMO上でタグ付け分析をおこない、「図解」「課題フィードバック」「教材アップデート」といったキーワード数の多い順に整理。結果、「ITパスポート対策コース」のテキストに図解を強化し、提出課題のフィードバックを講師から直接おこなう仕組みを追加する施策に結びつきました。

評価結果の分析~課題別に打つべき改善策~

アンケート実施後、QiQUMOの自動レポートを活用して各講座の評価を可視化し、講師・教材・サポートの3つの観点から改善案を検討しました。以下が主な結果と学びです。

結果のポイント

  • 講師の教え方満足度(単一選択)
    • プログラミング基礎:満足70%/どちらともいえない20%/不満10%
    • 英会話ビギナー:満足65%/どちらともいえない25%/不満10%
    • ITパスポート対策:満足60%/どちらともいえない30%/不満10%
  • 講座の難易度認識(数値入力)
    • プログラミング基礎:平均3.2
    • 英会話ビギナー:平均2.8
    • ITパスポート対策:平均3.5
  • マトリクス評価(5段階平均)
    • プログラミング基礎:「動画わかりやすさ」4.0/「課題達成度」3.8/「サポート対応」3.5/「教材の質」3.9
    • 英会話ビギナー:「動画わかりやすさ」4.2/「課題達成度」4.1/「サポート対応」4.0/「教材の質」4.0
    • ITパスポート対策:「動画わかりやすさ」3.7/「課題達成度」3.6/「サポート対応」3.4/「教材の質」3.8
  • 自由入力キーワード
    • 「プログラミング基礎:コード解説に具体例を増やしてほしい」「課題のフィードバックを深掘りしてほしい」
    • 「英会話ビギナー:発音練習用の音声ファイルがもっとほしい」「講師がフリートークの練習をしてくれると助かる」
    • 「ITパスポート対策:公式テキストの図が少ない」「模擬試験の解説を動画で補足してほしい」

QiQUMOの自動レポートでは、これらの数値やグラフを講座別・属性別に簡単に切り替えられ、たとえば「20代社会人のプログラミング基礎コース難易度は4以上が40%を占める」などターゲット別の傾向を把握できました。

この分析をもとに、以下の改善策を決定しました。

プログラミング講座の課題フィードバック強化

「動画のわかりやすさ」は比較的高かったものの、「サポート対応」スコアが3.5と低めだったため、受講生が課題につまずきやすいポイントを講師がリアルタイムで把握できる仕組みを追加しました。具体的には、

  1. 課題フィードバックの詳細化:QiQUMOの自由入力で抽出した「コード解説に具体例を増やしてほしい」という要望を受け、課題ごとにサンプルコードと動作イメージを提示する資料を用意。
  2. チャットサポートの即時化:質問が上がったタイミングで講師にアラートを自動通知するシステムをQiQUMO外部連携で構築し、回答待ち時間を平均48時間→24時間に短縮。
  3. 難易度調整:数値入力結果で「難易度4以上」と感じる層が30%を占めたことから、初心者向けの補助動画を5本追加し、学習ハードルを下げました。

改善後1カ月の再調査では、「サポート対応」が3.5→4.2にアップし、「動画わかりやすさ」は4.0→4.3に向上。自由入力には「課題が理解しやすくなった」「質問に対する回答がすぐ届いて安心できた」などの声が目立ちました。

英会話講座の発音練習と対話セッション拡充

英会話ビギナーコースでは「動画はわかりやすい一方で発音練習用の音声ファイルが足りない」という要望が多く集まりました。IQiQUMOの自由入力をもとに、以下の施策を実施。

  1. 音声ファイルの追加:ネイティブ講師による発音例を収録したMP3ファイルを全レッスン分アップロード。オンデマンドで何度でも練習できる環境を整備。
  2. オンラインフリートークセッション:講師と1対1で練習できる無料トライアル枠を追加。QiQUMOの属性フィルタを使い「40代以上の女性参加率が高い」ことが分かったため、その層向けに夜間の開催枠を増設。
  3. 教材の見直し:スライドに会話例を図解化し、文章だけでなく視覚的にイメージできる構成へ。

再調査では「動画わかりやすさ」が4.2→4.5に、「教材の質」は4.0→4.4に向上。自由入力にも「発音練習に役立つ」「フリートークで実際の会話力が伸びた」といった具体的効果が多数報告され、NPSは+25→+32へと改善。受講継続率も15%アップしました。

ITパスポート講座の図解教材と模擬試験充実

ITパスポート対策コースでは「模擬試験の解説を動画で補足してほしい」「教材に図がもっと必要」という声が多く寄せられました。これを受け、以下の対応を実施。

  1. 模擬試験解説動画の追加:QiQUMOで抽出した具体的なキーワードをもとに、過去問題をピックアップした解説動画を10本制作。要点をすばやく復習できる形式を採用。
  2. 図解教材の強化:公式テキストの要所にフローチャートやイメージ図を追加し、「見て理解できる教材」へ改訂。QiQUMOの数値入力で「教材の質」を3.8→4.2に改善。
  3. 自習サポートチームの設置:質問対応専任チームを結成し、QiQUMO経由で届く質問を3日以内に回答。サポート対応スコアを3.4→4.0に引き上げることができました。

その結果、「教材の質」は3.8→4.2に、「サポート対応」は3.4→4.0に向上し、自由入力では「図解で学習効率が上がった」「模擬試験動画が本番に役立った」といった声が増加。NPSも+10→+21へ改善し、合格率が前年より12%向上する結果を得ました。

QiQUMOが加速させる、受講者評価からのPDCAサイクル

NTアカデミーでは、プログラミング基礎、英会話ビギナー、ITパスポート対策の3講座それぞれにQiQUMOを活用した多角的アンケートを実施し、複数選択で受講傾向を把握したうえ、単一選択で講師評価を、数値入力で難易度認識を定量化。

マトリクス設問によって「動画のわかりやすさ」「課題達成度」「サポート対応」「教材の質」を短時間で評価できる体制を構築し、自由入力からは「図解を増やしてほしい」「発音練習を強化してほしい」「模擬試験解説が必要」といった具体的要望を抽出しました。

  • プログラミング基礎講座:課題フィードバックを詳細化し、サポート体制を強化。サポート評価は3.5→4.2に向上し、受講継続率が10%増加。
  • 英会話ビギナー講座:音声ファイルを充実させ、フリートーク枠を拡大。教材評価は4.0→4.4に改善し、受講満足度が大きく向上。
  • ITパスポート対策講座:模擬試験の解説動画や図解教材を追加。教材の質評価は3.8→4.2へ、サポート対応は3.4→4.0へと上昇し、合格率は前年より12%アップ。

QiQUMOがもつ「一画面で複数観点を評価できるマトリクス設問」「数値入力による定量データ化」「自由入力のタグ分析」「自動レポートでのリアルタイム可視化」により、NTアカデミーはアンケート結果をすぐに次の施策に反映し、短期間で改善サイクルを回すことが可能になりました。

もし貴社でも「受講者の本音を正確に把握したい」「改善案を即座に策定したい」とお考えでしたら、QiQUMOの導入をご検討ください。受講者の声をデータドリブンにサービスに反映させることで、NTアカデミーのように継続的に学習満足度を高められるはずです。