アクティビティ施設がQiQUMO利用で、安全・快適性調査でジム運営を進化させた事例

アクティビティ施設がQiQUMO利用で、安全・快適性調査でジム運営を進化させた事例

ボルダリングジムなどアクティビティ施設では、安全管理と環境の快適さが会員の継続利用に直結します。RW社ではクライミング専用ジムを複数運営するにあたり、利用者の安心感や設備満足度を的確に把握し、事故防止と顧客体験の向上を図るためにWEBアンケートプラットフォーム「QiQUMO」を導入。

施設内の設備配置やスタッフ対応についてマトリクス設問と自由入力を組み合わせることで、細かな不安要素や改善ポイントをデータ化しました。

QiQUMOの自動レポート機能を使い「安全面で不安を覚えた割合」を時系列で可視化し、運営会議での議題選定に活用しています。以下では、設問例、収集したデータの活用法、そこから得られた学びと具体的な改善施策、そして成果までを詳しくご紹介します。

調査設計と実施手順~利用者の“安全への不安”を取りこぼさない工夫~

RW社では、まず利用者の声を逃さずに拾うためにQiQUMOでアンケートを設計しました。目的は「安全管理状況」「設備配置」「スタッフ対応」について利用者が抱える不安や要望を抽出し、事故防止策や快適空間づくりに反映することです。

アクティビティ施設の設問例

【単一選択】利用頻度はどのくらいですか?

  • 週1回以上
  • 月2~3回
  • 月1回
  • 初めて

【複数選択】改善してほしい設備はどれですか?

  • 更衣室
  • シャワー
  • 備品レンタル(シューズ、ハーネスなど)
  • 休憩スペース

【マトリクス設問】以下の項目を1(非常に不満)~5(非常に満足)の5段階で評価してください

  • 壁の傾斜バリエーション(初心者~上級者向けまでの難易度の豊富さ)
  • 滑り止めマットの数(クライミングエリア周辺の安全マット設置数)
  • スタッフの知識レベル(落下防止やルートセッティング技術など)
  • 清掃状況(床やマットの清潔度、備品の消毒頻度)

【自由入力】利用中に不安を感じた場面や、安全面でのご意見があればご記入ください。

QiQUMO活用ポイント

  • 自動レポートで時系列可視化:「安全面で不安を感じた割合」を月別にグラフ化し、まずは全体傾向を確認。重大事故ゼロの維持に向け、新たなリスクが発生し始めたタイミングをいち早く発見できます。
  • 自由入力のキーワード抽出:「更衣室のロッカー数を増やしてほしい」「ウォールの老朽感が気になる」「導入当初のマットの厚みが不足している」といった細かな声をテキスト検索により抽出。鮮度の高い意見をすぐに拾い上げることで、優先度の高い改善策を明確にしました。
  • マトリクス設問でのビジュアル比較:「壁の傾斜バリエーション」と「滑り止めマットの数」など、複数要素を1画面で可視化することで、改善が急務の項目を瞬時に判別。予算配分や施工スケジュールの優先順位を判断しやすい形式です。

利用頻度調査で“初めて利用者”の安全不安を浮き彫りに

単一選択の「利用頻度」設問により、初回利用者とリピーターの意識差が明確になりました。

QiQUMOの属性フィルタを活用すると、初めて来店した方のうち約45%が「マット配置が不十分で怖い」と回答していた一方、月2~3回利用する常連層は同項目を1~2点の低評価で示す割合が15%にとどまることを確認。

その結果、「初回~三回目までの利用者が最も安全を意識しやすい」点を踏まえ、初回専用ガイドや専用時間帯の設定を検討するきっかけとなりました。

複数選択で抽出する“改善要望”の優先順位付け

「更衣室」「シャワー」「備品レンタル」「休憩スペース」の各項目を複数選択式で聞くことで、優先度の高い改善内容を把握しました。

QiQUMO自動レポートでは、「更衣室」を選んだ利用者が月1利用者の50%を占める一方、「シャワー」を選んだのは月2~3回利用者の60%以上と異なる傾向が浮かび上がります。

この結果をもとに「更衣室改善は初回利用者向け施策に」「シャワー改善は定期的に通う中上級者向けの施策に」というように、顧客層別の優先順位を明確化しました。

マトリクス設問で“複数項目評価”を一気に可視化

マトリクス設問では、壁の傾斜バリエーション、滑り止めマット、スタッフの知識レベル、清掃状況といった4つの要素を一度に評価させる構成に。この形式を用いることで、利用者はそれぞれの要素を行き来しながら直感で点数をつけられるようになります。

QiQUMO自動レポートにより、たとえば「壁の傾斜バリエーション」平均評価が3.2、「マット数」は2.8、「スタッフ知識」は4.1、「清掃状況」は3.9といった数値が即座にグラフ化されました。

この可視化を共有すると、経営陣は「マット数の不足が最優先」「壁レイアウトのリニューアルは次点」というように、予算配分や改善スケジュールをスムーズに決定できました。

調査結果から導かれた改善策~安全対策と環境向上の具体施策~

アンケート実施後は、QiQUMOの自動レポートをもとに収集データを分析し、安全対策と快適性向上の施策を策定しました。以下に、主な結果と改善策をご紹介します。

アクティビティ施設調査結果のポイント

  • 利用頻度別「更衣室不満率」
  • 初回利用者:50%
  • 月1利用者:35%
  • 月2~3回利用者:20%
  • マトリクス平均スコア
  • 壁の傾斜バリエーション:3.2
  • 滑り止めマットの数:2.8
  • スタッフの知識レベル:4.1
  • 清掃状況:3.9
  • 自由入力での代表キーワード
    • “更衣室のロッカーが足りない”
    • “壁が古くてホールドが緩んでいる”
    • “マットの厚みが足りず怖い”
    • “スタッフの安全確認が丁寧で安心できた”
    • “落石防止柵の設置を希望”

これらのデータをもとに、以下の改善策を実行しました。

マット数と厚みを強化し、転倒リスクを低減

QiQUMOのマトリクスで「滑り止めマットの数」が2.8と低評価だったため、まずは安全マットの追加と交換を実施しました。具体的には、

  1. マット枚数の増設:既存のマットを40%増やし、すべてのクライミングエリア周辺に設置。旧マットは劣化が進んでいたため厚さ50mmの新品に置き換え、クッション性能を向上。
  2. マット厚さの均一化:旧来の20mm厚から50mm厚へ統一し、「どのルートで落下しても一定の衝撃吸収が得られる」よう配置を見直しました。
  3. 位置図の更新と掲示:QiQUMOの自動レポートで「マット不足の声が多かったルート」を特定し、撤去ルートを中心に再配置。その位置を館内マップに反映し、利用者が安全エリアを把握しやすいようにしました。

改善後の再調査では「滑り止めマットの数」評価が2.8→4.0に大幅に向上し、自由入力でも「厚みがしっかりしていて安心感がある」といった声が急増しました。事故件数も前月比で30%減少し、安全対策の効果が数字であらわれました。

壁の傾斜バリエーションを拡充し、飽きないレイアウトへ

「壁の傾斜バリエーション」評価が3.2と改善余地が示されたため、下記の施策を取り入れました。

  1. 新ルートの追加とリニューアル:中〜上級者向けの傾斜45度以上のルートを4面新設し、既存ルートも保持力の高いホールドに交換。これにより、初心者から上級者まで幅広く楽しめる構成を実現。
  2. 季節限定ルートの導入:QiQUMOの属性フィルタで「20代男性が飽きやすい」との声が多かったため、週替わりで難易度が異なるチャレンジルートを設置。期間限定で上級者向けの傾斜60度超えルートを追加し、リピーターが飽きない動線を作成。
  3. 利用者向けルートガイドの更新:QiQUMOの自動レポートから「特定ルートへの不満」が抽出されたため、新ルートの特色や難易度目安をWebサイトと館内ディスプレイでわかりやすくまとめ、初来店者でも適切な挑戦ポイントを選べるように工夫しました。

実行後の再調査では「壁の傾斜バリエーション」が3.2→4.1に向上。自由入力では「新ルートが楽しく飽きない」「難易度が明示されていて挑戦しやすい」との声が多く寄せられました。混雑度が高かった週末のピーク時にも待ち行列が分散し、利用者体験面での満足度が上がっています。

清掃頻度とスタッフ教育で安心空間を維持

マトリクス評価で「清掃状況」が3.9だったものの、自由入力で「マット表面のホコリが気になる」「ロッカー内が埃っぽい」という意見が一部あったため、清掃体制の強化を図りました。

  1. 清掃スケジュールの見直し:QiQUMO自由回答で抽出した「清掃のズレ」を受け、ピーク終了後すぐに清掃チームが入れるようシフトを再編。毎日朝昼晩にマットとロッカーを重点清掃する体制を構築。
  2. スタッフ教育の徹底:QiQUMOで「スタッフ知識レベル」が4.1と比較的高いものの、事故防止意識をさらに強化するため、安全講習を月2回実施。ロープ結びやマット整備の手順を全員で再確認し、チーム全体の意識を刷新。
  3. 清掃チェックリストのデジタル化:清掃完了タイミングをQiQUMO外部連携でアプリに記録し、いつ誰がどこを清掃したかをリアルタイムに可視化。これにより、「清掃漏れ」「担当忘れ」を防止し、利用者に常に清潔な環境を提供。

改善後の再調査では「清掃状況」が3.9→4.5に改善し、自由入力では「いつもピカピカで気持ちいい」「清掃チェックが行き届いている」といった高評価が増加。事故発生率も0.8%→0.3%に低下し、施設全体の安全意識が向上しました。

QiQUMOによる安全・快適性調査で実現する、アクティビティ施設運営の進化

RW社では、ボルダリングジムなどのアクティビティ施設においてQiQUMOを活用し、「利用頻度」「改善要望」「マトリクス評価」「自由入力」を組み合わせたアンケートを実施しました。

マットの安全性や壁の傾斜バリエーション、スタッフの知識レベル、清掃状況を詳細に把握し、次の施策につなげるPDCAサイクルを加速させています。

  • マット強化:滑り止めマットの数を増やし、厚みを50mmに統一したことで、「滑り止めマット数」評価は2.8→4.0へ向上。事故発生率は30%減少。
  • 壁レイアウト改善:中~上級者向けルートを追加し、「壁の傾斜バリエーション」評価は3.2→4.1まで改善。リピーター率が向上し、週末の混雑緩和にも成功。
  • 清掃体制強化:清掃スケジュールとチェックリストを最適化し、「清掃状況」評価は3.9→4.5に。安心感が高まり、利用者離脱率を低減。

QiQUMOの「自動レポートでの時系列可視化機能」「マトリクス設問による多角的評価」「自由入力のキーワード抽出」「外部連携によるリアルタイム情報共有」は、アクティビティ施設が抱える安全面・快適性の課題をいち早くあぶり出し、的確な改善策の立案を可能にしました。

もし貴社でも「施設の安全対策をデータで裏付けたい」「利用者の声を効率的に集めて改善に活かしたい」とお考えなら、QiQUMOの導入をご検討ください。声を聞き、改善を繰り返すことで、会員が安心して楽しめる空間を継続的に提供できるはずです。